NWOBHM中期 新生White Spirit/Raven/Venom/Persian Risk等貴重音源満載 隠れ名盤「60Minute plus Heavy Metal Compilation」国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、ブックレットに摺り汚れとジャケット表右側面部に若干の皺がございます。
内容は言わずもがな。
収録バンドは、Raven/Steel/Crucifixion/Goldsmith/Valhalla/Jaguar/Axis(Mick Tucker(後にTank)在籍)/Persian Risk(Phil Campbell(後にMotorhead)在籍)/Dedringer/
Venom/Sabre/新生White Spirit(Mick Tucker(後にTank)、故Brian Howe(後に新生Bad Company)在籍)/Warrior/Alien/Hellanbach/Fist
となります。
1982年Neat Records所有の”Impulse Studio”での制作となります。
NWOBHMで御馴染みマイナー・レーベル”Neat Records”が1982年雑誌通販限定で販売した「カセット・コンピレーション作」でございます。
そもそもNWOBHM勃興の1979年、レーベル立ち上げ第一弾としてリリースした”Lead Weight”が(カセット・コンピレーション盤リリースとは言え)非常な好評を博し、
またその後の契約バンドがNWOBHMシーンで好評を博した事が有り、NWOBHM中期1982年に再び制作を行ったものでございます。
さて今作。
全てが当時の新録音となるコンピレーション盤でございます。
当時のレーベル看板バンド”Raven””Venom”の新録音を売りとし、新規契約候補バンドを多々加えたコンピレーション盤。
また、名手Janick Gers(現Iron Maiden、後にGillan、Gogmagog、”Fish”(ex-Marillion)セッション他)を(名手故Bernie Torme脱退後の)かの”Gillan”に引き抜かれ、更にはヴォーカリストが脱退。
”MCA”との契約を解除され、その後名手Mick Tucker(現Tank)/故Brian Howe(後に新生Bad Company)を迎え、再起を図っていた新生White Spiritの貴重な音源が収録されている事もミソでございます。
NWOBHM中期の代表的な音楽性を物語る貴重な作品ではございます。
勃興時NWOBHM登場新バンドは自主制作中心。
(ビジネス的にも)音楽的にもパンク的な流れを汲んでいるものが多く、勢い重視。また(演奏・アンサンブル/音楽性含め)素人臭さがミソという感がございました。
NWOBHM中期1982年となるとIron Maiden/Def Leppard等々成功を収めたバンドが手本となり、音楽的にも洗練度完成度重視。
また演奏・アンサンブル面も非常な纏まりを見せるバンドが登場する事となりますが、今作ではそれを物語るものでございます。
またNWOBHM後期に差し掛かる時期でもあり、バンドの淘汰が急激に進んでいく頃。
シーンの変化が今作から窺えるものでございます。
当時のレーベル看板バンド”Raven””Venom”は言わずもがな、でございますが............
後に名声を博す故Brian Howeのヴォーカルの巧みさ、名手Phil Campbell/Mick Tuckerの巧みなリフ・ワークや音楽性等々非常に興味深いものではございますが、他のバンドにも注目。
その後(”極”を含めたマイナー活動とは言え)作品制作に繋がったバンドという事がミソ。
NWOBHMと言えばかのLars Ulrich(Metallica)監修の歴史的名コンピレーション盤がございますが、NWOBHM勃興時の音楽性を物語る上手重要な作品ではございますが、そちらは極初期。
その後の興隆と急激に衰退期に突入するそのムーヴメントを語る上で今作は非常に重要な役割を果たす感がございます。
後に名を成すミュージシャンが数名含まれているとは言えど、(素人臭さが否めぬとは言え)正直何とかならなかったのか......という感のある音楽性。
英国シーンの商業的狭さ、また当時の故マーガレット・サッチャー率いる英国政権の歴史的一大変革の真っ只中と混乱期という時期に当たり、
(NWOBHM自体が正にその時期.........)
大衆文化面の細かな部分が問答無用に切り捨てられていく.............その時代の影を物語る感がございます.............................
ブックレットに認められた解説は非常に興味深い内容となっております.............................................
この機会に是非。