御存知!Iron Maiden初のコンセプトアルバム 中期代表作「Seventh Son of a Seventh Son」 ボーナスCD付二枚組仕様限定版
輸入盤中古 米国製でございます。
盤共に非常に状態の良い中古ではございますが、ブックレット表に少々傷みそして裏ジャケット内側及びサイド部に黄ばみがございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期名手揃い。
Steve Harris(B、B-syn)、Bruce Dickinson(Vo、ex-Samson)、Adrian Smith(G、G-syn)、Dave Murray(G)、
Nicko Mcbrain(Ds、ex-Stretch、Streetwalkers、Pat Travers Band等)となります。
当時のQueensrycheの大傑作「Operation:Mindcrime」に触発されたものでございます。
但し、Iron Maiden初のコンセプトアルバムとは言いますがコンセプトとなるテーマが前提として存在しておらず、
「特殊な能力を授かった男が偏見や誤解、邪悪な誘惑の中で破滅していく話」がメインの「ストーリーアルバム」でございます。
(のちにリリースされる明確なテーマがある大傑作”A Matter Of Life and Death”が初の本格的なコンセプトアルバムの感がございます)
当時のバンドは「漠然とした不安」を抱えていた感がございます。
バンドの音楽性が定番化している事から前作よりシンセ導入で打開を図り成功したものの根本の音楽性の煮詰まりを見せており、
またBruce Dickinson自身も歌に関してプロデューサーの賛美に対し「これでいいのだろうか?」と疑問を投げかけており、
また前作にて単独で実績を残したAdrian Smithもバンドとの音楽性の整合に違和感を感じ始めた時期でございます。
我が道を行くIron Maidenであってもスラッシュメタルの台頭等の時代の流れを気に掛ける事もあり、その状況内で製作されたものでもございます。
前作では事情で関わっていないBruce Dickinsonが積極的・意欲的に作曲に参加したもののこの時期特有の音楽性の定番性が壁となる感があり、
Bruce Dickinson自身不満であった模様ではございます。
されど確実に一定の質を超えており、シングルリリースされた前作からのメロディアス面の楽曲が良いアクセントとなっております。
さてボーナスCD。
「Black Bart Blues」「Massacre」「Prowler88」「Charlotte The Harlot88」、
以降ライヴ音源「Infinite Dreams」「The Clairvoyant」「The Prisoner」「Killers」「Still Life」となります。
「Black Bart Blues」はひょんな事で購入した消防服にあだ名を付け、その消防服が見たツアー中の生活を回顧した内輪受け曲。
音楽パートは中期Thin Lizzyを彷彿させますが、セリフ(?)パートを含めると何処となくFrank Zappaの感がございます。
「Massacre」はツイン・リード・ギターのルーツたるかのThin Lizzyの隠れ名曲でございますが、Iron Maidenルーツにも当てはまる感がございます。
「Prowler88」「Charlotte The Harlot88」は御存知!Iron Maidenの1stの名曲をセルフカバーしたものでございます。
当時のバンドの状況が垣間見られる感がございますが、案外良い出来でございます。
他のライヴ音源ではございますが、1988年8月20日英国ドニントン”Monsters of Rock Festival”実況録音からの抜粋。
同時期に「Maiden England」として当時ヴィデオ・テープで、更に後にはCD/DVDとしてリリースされた音源がございますが、
こちらはかの”BBC実況録音”がミソ。作品化向けの為の修正等が加えられていない感。
ラジオ放送用録音ではございますが非常に良い音質のものとなっております。
特別な公演という事が有り演奏/アンサンブルも気合が入ったもの。また非常に興味深い選曲でございます。
実は案外ライヴの定番化したセットリストに不満を持つファンが多いというバンドではございますが、
初期・中期の隠れ名曲を加えてある事がミソでございます。
現在は入手が困難の模様。この機会に是非。