御存知! 名手Adrian Smith登場! 故Clive Burr/Paul Dianno在籍時 衝撃の大傑作2nd「Killers」 貴重音源収録二枚組米国仕様限定盤 輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、盤に擦り傷がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは第二期名手揃い。
Steve Harris(B、B-vo)、Dave Murray(G)、Paul Dianno(Vo、後にDianno、Gogmagog、Paul Dianno's Battlezone、Killers)、故Clive Burr(Ds)、Adrian Smith(G、B-vo)となります。
なお、ボーナスCD3曲では、Harris/Murray/Dianno/Dennis Stratton/Burrの前編成となります。
1975年英国ロンドン”Layton”にて結成。
極初期にRon Matthews(Ds、後にBernie Torme)、Paul Day(Vo、後にMore)、故Thunderstick(Ds、後にSamson)等々が在籍。
紆余曲折の末、1978年11月にHarris/Murray/Dianno/Sampsonに固定。
Paul Cairnsを更にギタリストに迎え、1978年末にデモ録音(4曲)を行います。
HM系クラブ”Heavy Metal Soundhouse”を運営していたNeil Kayの推薦もあり反響を得、また後に敏腕マネジャーとして名を成す(高学歴の)”Rod Smallwood”と出会い、マネージメントを託す事となります。
その後、デモ録音三曲を「The Soundhouse Tapes」としてリリース(同デモ収録”Sanctuary”は出来に不満の為、未収録)。
こちらは大反響を呼ぶ事となります。
(追加プレスを行おうとしたもののテープ流用の為、マスター音源は消去。5000枚のみで打ち切られる事となります。故にマスターテープは現存せず)
その後、ギタリストがPaul Toddを経てTony Parsonsに交代。BBCでの録音に臨むものの、Tony Parsonsが脱退。
直後の1979年12月にかの”EMI”との契約が締結。
三名のプロデューサーをレコード会社が提案。
四人編成にてGary Edwards(Rainbow”Down to Earth”、MSGの1stのエンジニア)と試験録音(”Burning Ambition”録音)に臨むものの、ソリが合わず却下。
またAndy Scott(かの”Sweet”のギタリスト)を迎えるものの、演奏方法を巡って対立し却下。
Doug Sampsonが健康問題で離脱すると演奏力強化の為、かの”Samson”を一時的に離脱していた故Clive Burr、またそれに加えて正式なレコーディング経験を持つDennis Strattonををスカウト。
その後、デビュー作制作に向けてセッションを続ける間に”Sanctuary””Wrath Child”をセルフプロデュースにて制作。
(EMIリリース”NWOBHM”コンピレーション盤”Metal for Mutas”用に前者は提供)
最後の候補の一人”Wil Malone”(王立音楽院出身、かのサイケ/ポピュラー系”Orange Bicycle”のメンバー。Black Sabbathの”Sabotage”ストリングスアレンジ担当)をプロデューサーとして渋々起用し本格的に制作に乗り出します。
事実上のセルフ・プロデュースであった模様で摺った揉んだの末、完成。
制作には不満であったものの非常に出来が良いもので、リリース後は衝撃を以て迎えられ大好評。
(単独、フェスティバル出演等々)ツアーに勤しみ、ツアーの合間にカバー楽曲”Women in Uniform”、かの「The Soundhouse Tapes」の”Invasion”のリメイクを制作。
かの”KISS”の前座として再びツアーに勤しむ事となります。
その後、音楽性を巡って対立したDennis Strattonが離脱(後にNWOBHMポピュラー系名バンドとして知られる”Lionheart”結成)。
後任としてAdrian Smithにアプローチするものの返答は得られず、ならばと、かのPhil Collin(ex- Girl、後にDef Leppard)にアプローチするや否や、Adrian Smithが加入を承諾(笑)。
新編成としての肩慣らしも兼ね、再びツアーに臨む事となります。
前作や先のシングル”Women in Uniform”制作でプロデュースに大いに不満を感じていたバンドはかの名プロデューサー”Martin Birch”に
アプローチ、承諾を得る事となります。
(Deep Purple、Wishbone Ash、Fleetwood Mac、Whitesnake、Blue Oyster Cult他、後にBlack Sabbath、MSG他を手掛けた方でございますが、
ツインリードギターの元祖Wishbone Ash作品制作に関わっていた事がミソでございます.............)
但し、当時はWhitesnakeの大傑作「Come and Get It」や同バンドのライヴ盤「Live...in the Heart of the City」制作中で終了を待つ事となり、
ツアー後、新作制作に向け試験録音として”Twilight Zone(日本では”The Detail of Twilight Zone”名義として次作のラストに収録)”をセルフプロデュースにて録音。
そして、Martin Birchが制作に合流、本格的に新作制作に乗り出す............................という実に面倒な経緯がございます........................
さて、今作。
衝動や衝撃が伴い前作同様目まぐるしく且つ奇想天外な展開をする楽曲が目立つものではございますが、非常に練られ洗練されており、
唐突な展開が減った感がございます。
メタル分野でございますが、疾走感が伴うR&R色が強い感じられるものではございますが、そのメタル色が強まった感がございます。
Ian Gillan系ではありながらもパンク的なヴォーカルスタイルや音楽性を強く加味するPaul Diannoの存在、タイトで直線的、疾走感を得意とするドラミングが特徴的な故Clive Burrが前作同様ミソでございます。
演奏・アンサンブル共々非常に安定しており、分野に長けたプロデューサー兼エンジニアの存在もあり、素人臭さが消えた感がございます。
前作でも”Phantom of the Opera””Strange World”にてプログレ系の音楽性が伺えるものでございましたが、
今作ではバラード系”Prodigal Son”のみならず、楽曲展開の有り方にそれが伺えるものでもございます。
されど、”Charlotte the Harlot”的な奇妙なポピュラー感覚が備わる楽曲が姿を消している事がミソ。
パンク色が減りつつある感がございます。
Steve Harris自身はパンク色を否定しておりますが(パンクという音楽性の解釈の違いの感が.....................................)、それに繋がる鋭さが加わった音楽性である事は前作同様でございます。
後にGuns'n'RosesのAxel W.Rose曰くの「1stは凄いけど、2nd以降は............」との発言は、次作に姿を消すスリリングなR&R感や個性的なポピュラー感にある感がございます。
今作以降は定番メタル化で質の向上を(メジャー化も加え)段階的に図っていく事になる事からも、常に衝撃と真新しさ・新鮮さを求めていった全盛期Guns'n'Rosesとは異なる歩み、という感もございます。
非常にスリリングで衝撃的ではございますが、音楽性が洗練されて来ている事や楽曲や展開が理路整然としてきた事が次作への橋渡しの感がございます...........................
前作程の評価が受けられない事が疑問ではございますが、前作のみならず今作も特異性が伺えるものでございます.............................
前作では「何もしてくれなかった」とプロデューサーを揶揄しておりましたが、今作ではかのMartin Birch。
この後も長く起用し続ける事からも、音楽性を整えていく面で相当な貢献があった感がございます...................
但し、今作以降や全盛期も八十年代特有のディジタル感強い作り物感ある録音・制作とは明らかに異なる音造りを指向しており、前作がある種の基礎となった感がございますが、
EMI契約前のBBC録音での音造りが前作といい、今作以降といい、非常な影響を与えている感がございます......................................
こちらは米国リリース仕様。”Twilight Zone”が本編に組み込まれております。
こちらの楽曲は、Martin Birch制作参加前のセッションでの制作。
名手Adrian Smith初御披露目制作ではございますが、試験制作の感がございます。
後のMartin Birch制作では再録音も収録もされなかったボツ楽曲の模様でございますが、米国リリースに向けての協議で米国配給側が気に入り収録依頼があり、米国盤に収録された感がございます。
(日本でも収録されますが、こちらはボーナス楽曲扱いの感。更なるIron Maiden売り込みと輸入盤対策として、の感)
本来は後のMartin Birch制作からの”Wrathchild”のB面扱いであった模様でございますが、バンド含めた制作側やこれらの反響から、シング両A面扱いとなった感がございます。
若干洗練度が低いこともあり他の本編収録楽曲に比べ印象が弱い感がございますが、お蔵入りにするには出来が良いもの。
奇想天外な展開をするIron Maiden楽曲に比べ随分とシンプル。
かの「The Soundhouse Tapes」的な音楽性で異色感やポピュラー感がございます。
されど、新ラインアップ、名手Adrian Smith御披露目制作。おまけに米国配給側の好評さもあり、リリースに拘った感がございます.......................
セルフプロデュースとは言えど、プロデューサーが決定しない段階でのデモ録音感が非常に強いものでございます。
(日本ではリリース時に”The Detail of Twilight Zone”名義にて収録されましたが、英EMIとしては”(楽曲)Twilight Zoneの詳細”という題目で追加楽曲の詳細をFAX、という話の模様。
当時の日本側の見事な間違い、というオチでございます...............................)
さて、ボーナスCDでございますが...................................
名手Dennis Stratton在籍期本編未収録楽曲二曲にライヴ一曲。そして、名手Adrian Smith含む新ラインナップによるライヴ五曲でございます。
”Women in Uniform”
オーストラリアのグラム・ロック系バンド”Skyhooks”のヒット曲で、それ程期間が過ぎていないもの。
(オーストリアでの大ヒット楽曲ではございますが)当時はインターネットがございませんのでそれ程知られていない事が選択の感で、
そして初期Iron MaidenのR&R感に繋がるもので見事な選択の感がございますが、実は版権管理会社からの提案。
ネタが無い、ファンは新しい何かを求めている、との事でレコード会社の要望で制作の感がございますが、新作制作に向けての試験録音も兼ね.........の感がございます。
かのTony Platt(AC/DC、Manowar等)を起用で上手くいけば次作も..........という事なのでしょうが、Dennis Strattonを中心として勝手に仕上げた事やおまけに出来に不満という事で、あっけなく解雇。
Steve Harrisがミキシングし直すという曰くのある楽曲でもございます。
これがDennis Stratton離脱の引き金になった感がございます....................................何かねぇ.....................................
カバー楽曲とは言え、次作以降は姿を消すタイプの楽曲で非常に貴重なもの。
Iron Maiden 自体が”NWOBHM”の権化と見做される感がございますが、そのムーヴメント自体が様々な音楽性を含むものであった事を物語る感がございます。
”Invasion”
「The Soundhouse Tapes」収録楽曲のリメイクでございますが、演奏力強化を図ったラインナップという事がミソ。
そもそも楽曲に素人臭さがございますが非常に躍動感があり、出来は雲泥の差の感がございます。
初期の貴重な音楽性ではございますが、NWOBHM自体が興味深い音楽性をも有していた事を物語るもの。
されど、次作以降は姿を消し行くもの、でございます......................................
”Phamtom of the Opera”
1980年4月3日英国ロンドン”Marquee”での実況録音となります。機材車での公式録音となり、音質は非常に良いものとなっております。
大作や楽曲展開の多さという事がありライヴ再現が気に掛かりますが、若干のミスがあるものの見事なもの。
後の(全盛期含めた)大作主義ライヴ再現企画に繋がる感がございます.......................
そもそも初期Iron Maidenのライヴ録音含めた音源自体が非常に限られたもの。非常に貴重な音源となります。
”Running Free””Remember Tommorrow””Wrathchild””Killers””Innocent Exile”
1981年9月14日 名古屋 今は無き愛知厚生年金会館での実況録音からの抜粋となります。
こちらも機材車を用いての公式録音、おまけに音質に定評のある日本公演録音。音質は抜群でございます。
故Clive Burr在籍時という事もあり、ライヴはかなり勢いに満ちたもの。
突っ走り気味で荒さがございますが、演奏・アンサンブルは上手く纏まっており、Dave Murray/Adrian Smithのコンビネーションも良いもので、全盛期ツインリードへと発展していく事が伺えるもの。
後に解雇の原因となるPaul Diannoの喉のコンディションも安定(若干嗄れ気味ではございますが.....................)しております。
後にセットリストから姿を消す楽曲が多く、貴重なもの。
また第二期自体が今作のみで解体となってしまった事があり、第一期含めた初期の音源自体が非常に限られたもの。
非常に貴重なものとなります。
また”Wrathchild”は同じ音源とは言えど、当時はアメリカリリースのみ。何をか言わんや、でございます.........................
CDデザインには、シングル盤ジャケット・デザインが使われております...............................
現在では入手が困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。