地域創生DX オンライン化がつなぐ地域発コンテンツの可能性 松本淳/著
発売日:2022/11/29 2020円
【目次】
序 章
第Ⅰ部 オンライン化が変えた産業・社会
第1章 コロナ禍が変えた社会と働き方
武漢出張から備えなきオンライン講義へ
名ばかりだった「働き方改革」が進んだが…
テレワークの恩恵は都市部限定なのか?
新潟から東京へ転職した古川さんの場合
ドワンゴ・古川海斗さんインタビュー
第2章 コロナ禍によるDXとそれを支えたツール
コロナ禍が可視化したオンライン化の遅れ
日本人のオンライン化を阻む3 つの呪縛
オンライン化を支えるツール
日本のオンライン環境は
まだ十分に整備されているとは言えない。
ハイブリッドで「置き去り」を生まないために―ハイブリッド会議開催のポイント
そもそも集まる必要があるのか?
そのハンコ本当に必要ですか?
「デジタル・シティズンシップ」こそが本質
第Ⅱ部 オンライン化が変える地域の価値
第3章 地域観光の危機を打開するコンテンツツーリズム
観光業が地方を支えていた
コロナ禍による観光への壊滅的な打撃
オンライン観光への取り組み
「メタ観光」は観光DX・地域活性化の鍵となるか?
コンテンツツーリズムの可能性
関係人口増加に寄与するコンテンツツーリズムのトライアングル・モデル
地域を支えるファンの存在―『夏目友人帳』舞台の地への復興支援
アフターコロナ版トライアングル・モデルとは
映画やアニメの舞台を「聖地」と呼ぶことの負の側面
地方と観光の復活の鍵はバーチャルな「場」の整備にある
復興ツーリズム・ダークツーリズムの橋渡しになるコンテンツツーリズム
第4章 地域からコンテンツを発信する
「コト消費」時代のコンテンツの価値
イベントはアウトプットよりアウトカムが問われる時代へ
物語が与えてくれる力
イベントのオンライン化の流れは元には戻らない
情報共有型・双方向型のイベントはオンラインへ
ライブは更なる付加価値が求められる
リアルイベントよりも成功する事例も
バーチャル=本質に目を向けるとき
オンラインイベントでアウトプット・アウトカムをどう実現するか
ラジオ×アニメが地域に活気を取り戻す
ラジオ鷲宮・島田吉則さんインタビュー
地域でも「運営」のコンテンツ化を
弱体化・断絶が進む地域コミュニティ
「非対面」からの信頼関係構築のチャンスを活かせるか?
地域の住民への情報発信もDXへ
第5章 地域を活かす職場のあり方
コロナ禍で進む東京からの移転
都市部との接続が伝統をDXする
新越ワークス・山後春信社長インタビュー
実は歴史は短い「オフィスで働く」ワークスタイル
コロナ禍で変わるオフィスの役割
総務省行政管理局・永田真一さんインタビュー
アニメスタジオの場合
テキストでのコミュニケーションを補うバーチャルオフィス
VR空間でのコミュニケーションは実用段階に
ワーケーションは定着するか?
第6章 オンライン教育の課題と地域で育てるこれからの人材
オンライン教育の可能性
コロナ下でのオンライン教育の賛否両論
教育界でのオンライン化が進まない5つの理由
オンライン授業の高い教育効果
実際のオンライン授業を通して気付いた
オンライン教育の4つのメリット
学びの共同体をいかに成立させるか?
地域での学びの意義
第7章 地域×オンラインだからこそ生まれる新しいコミュニティ
若者を「まちづくり」で潰さないために
地域に埋もれた「魅力」は掘り出しても魅力的ではない
コンテンツと地域コミュニティはどう連結されるべきか?
地域発コンテンツ・教育・オンラインの活用の3つを象徴する「阿賀北ノベルジャム」という実践
都市部と地域をオンラインでつなぎ物語を紡ぐ
オンラインで生まれた物語を地域に根づかせるには
イベントをやって終わり、で終わらせない。
オンライン時代だからこそ地域でSNS の活用を
地域での取り組みにオンラインツールを活かす
場所ではなく「思い」でつながる
地域でもパーパスの達成こそが本質
著者について
松本 淳(まつもと あつし)
ジャーナリスト・コンテンツプロデューサー・研究者
著書に『コンテンツが拓く地域の可能性』(同文舘出版、大谷尚之・山村高淑との共著)『コンテンツビジネス・デジタルシフト』(NTT出版)、など。メディア・コンテンツの社会や地域との関わりについて取材や実践を通じた研究を行っている。 敬和学園大学国際文化学科准教授/専修大学ネットワーク情報学部講師。