【アイテム説明】
ロココ時代のフランス宮廷で夏のレースと呼ばれていた、
ベルギーで手編みされた「メッヘレン」のボーダーです。
極細の麻糸(リネン)で編まれています。
メッヘレンはマリーヌ、メクリンとも呼ばれています。
連続糸技法の手編みのボビンレースで、
背景はアイスグラウンドと呼ばれる4本組の糸で形作った6角形の編地です。
背景の編地がマシンで作られたレースとの比較画像をご覧ください。
(折り畳みページに比較の拡大画像あり)
マシンの編地はシンプルですが、
手編みの編地は糸が数本で1本に組んであり、
より複雑です。
また、手編みの編地は使用している糸量が多く、
その為ハリがあります(末尾に画像)。
(逆に言うと、マシンの編地はハリがなく、柔らかいのが特長ですから、
頭に掛ける教会用のベール等には適しているのかなと思います)
いずれにしても、このメッヘレンのボーダーは、
手編みの編地で糸量が多く、ハリがあって、
マシンメイドのチュールに比べるとなかなか破れなさそうな、丈夫な印象です。
手編みの方が繊細と言うイメージがあるかと思いますが、
手編みの方が手間が掛かっている分しっかりしており、
糸量が多く、(使用にも寄りますが)実は持ちが良いもの、
と考えます。
また、このアイテムは両端がかがってあるので、
ボーダーというよりも、
これでなにかの完成品だと思います。
服飾用でしょうか。
メッヘレンなので、模様の周りはコルドネと呼ばれる太い糸でかがられており、
(拡大画像)
その為、模様が強調された凹凸のあるレースです。
(ヴァランシエンヌはコルドネがないので、凹凸がなく滑らかです。)参考:アイテム966
植物模様の内部など、白い布のように見える部分は
細かいクロスステッチで埋められています。
模様を繋いでいるのは、ブリッジ又は装飾的な大き目の編地(フォンダルミュール)です。
1800年代後半頃の、単調な小花柄ではなく、
ジェーン・オースティンのジョージアンの頃、
(フランスだとナポレオン1世失脚辺り)の古い時代、
1800年初頭から前半にかけて好まれていたデザイン。
このアイテムは、年代が古いのにホールがほとんど見当たらない
良好なコンディションです。
経年のスポット等はご容赦下さい。
色はライトベージュです。
同時代のメッヘレンで、ホールはあるものの、
長さがあるボーダー(両サイド切りっぱなし)の方も、ぜひご覧下さい。(アイテム965)
☆商品はメッヘレンのボーダー1点です。
比較用のチャーチベールは含まれません
【サイズ(約)】
最大幅7cm×長さ71cm
色:ライトベージュ
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