９０年代に出現して突如プログレシーンにインパクトを放ったオーストラリア出身の異形バルカントラッドフォークコンボ、ＭＡＲＡ!の２００１年発となる通算６作目にして初のライブ録音盤。オリジナルリリースはメジャー系から離れて今度は自主レーベルと思しきＭａｒａ ＭｕｓｉｃからでＬＰ盤は存在せず。編成は全員がオーストラリア出身のミュージシャンで、特にリードヴォーカリストのマーラキエクは８０年代にはブルガリアへ渡って現地の音楽学校でバルカントラッドフォークやブルガリアンシンギングを学んで鍛錬したという筋金入りの本物。編成はマーラキエク（ヴァーカル、打楽器）、リーウキエク（ブズーキ、バグラーマ、各種ギター）、スティーブエルフィック（コントラバス）の不動の３人に加えて新メンバーとして参加したポールカトラン（クラリネット、木管）、アンドリューボブソン（サックス、金管）による５人編成。かの傑作、ルイーノヴィーノからは女性サックス奏者のサンディーエヴァンスと交代で２人の管楽器奏者を加えたということで、アドリブ面をより強化して、とかくモノフォニックになりがちなフォーク系のアレンジをポリフォニックに変換していこうという試みが要所に感じられる所以。演奏力は例のごとく全員がバカテク状態で、そもそもこの種の演奏をするにはバカテクでなければ企画倒れで終わるだけなので当然としても、サックス2人とコントラバス奏者はオーストラリアジャズのマイナーシーンで録音を残している程度のいわば無名なのに、これほどハイレベルというのにも驚き。で、内容はといえば、かの傑作ルイーノヴィーノの方向性をさらに推し進めてハードコアに鍛え上げたような印象で、特にブルガリアンフォークのダンスチューンでは血沸き肉躍る変拍子が炸裂し、心理の奥底にある剥き出しの野生に火が付いた状態へとトランスして行く凄まじさ。これまたルイーノヴィーノ同様、例えばイタリアのカルナシャリアやカンツオニエーレデルラツイオのＭｉｒａｄａｓを彷彿とさせ、得てしてアクースティック版アレアなんて叩き文句もあながち的外れでは無し。MARA!-live in europe(mara music)

コンディション：★盤は中古盤として並品（軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し）、ジャケットは中古盤として並品（目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり）、プラケースは中古盤として並品（スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります）★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★

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