明治時代の黒漆塗行楽花見弁当箱揃いで、おそらく未使用、最高に状態の良いものである。
裕福な家から出てきたのであろう、庶民の持てる物ではない非常に珍しい逸品である。
全て木製で黒漆が丁寧に塗られ、手提げ型箱の中に、酒器一箱・ご飯、おかず用大小のお重五段重ね・取り皿10枚
が完璧な状態で揃って入れ込んである。
箱そのものの下段には引き出しが一段付いており、お箸・その他小物等が入れられるようになっている。
全体に大変精巧にガタツキ一つなく、薄手仕上げで、漆塗も薄く丁寧に仕上げられていて
非常に見た目が美しい。
酒器は立方体の上部端に、注ぎ口と空気穴の部分に緻密な細工の金属が埋め込まれ、
注ぐ時に、中に埋まっている円筒型の注ぎ口が1.5㎝せり出してくる仕掛けになっている。
この注ぎ口の花型の精巧な細工と注ぐ時にせり出すカラクリがいまだにきっちりと作動するのは
昔の職人の技のなせるものであり、改めて驚かされる。
そして小皿は5㎜ほどの縁取りがせりあがって、食べ物がこぼれにくい構造になっている。
ご飯とおかずのお重は、大きさと深さが全て異なり、使い勝手が良い。
お重は周り全てツヤ消し黒漆塗仕上げ、内側は落ち着きある朱色、そして各器の上部の縁取りには
金彩が施してある。
納められている箱は全面がスライドして上に持ち上げる扉となっており、上部には洒落た
シンプルな形の金具が取付けられており持ち運びできるようになっている。
箱の裏面にお重を出し易いように指で押し出す穴がある。
唯一、背面にひび割れが見られるのは残念だが致し方ない。裏面なので気にならない。
昔の塗弁当箱揃いとしては最高のものである。
【サイズ】
横32cm×高さ37.5cm×奥行17.5cm
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