向田邦子4冊 ◆「向田邦子全対談」「眠り人形」「家族熱」「冬の運動会」

向田邦子4冊 ◆「向田邦子全対談」「眠り人形」「家族熱」「冬の運動会」 收藏

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向田邦子の4冊; ①「向田邦子全対談」、②「眠り人形」、③「家族熱」、④「冬の運動会」の4冊セット(いずれも文春文庫)です。②~④は向田邦子の原作〈放送台本;シナリオ〉を、新田次郎文学賞ほかの受賞作家である諸田玲子がノベライズした作品です(※本シリーズにおける筆名は中野玲子)。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です。 

★内容: 
①「向田邦子全対談」: 17人の対談者にそれぞれの思いを残させた希な人、会った誰をもすぐ魅了した作家・向田邦子によるただ一つの対談集。この対談には「一瞬の女のイノチが輝いている」と山口瞳さんは言う。17人の錚々たる顔ぶれ: 小野田勇/水上勉/江國滋/小田島雄志/谷川俊太郎/山藤章二/吉行淳之介/二子山勝治/竹脇無我/中川一政/澤地久枝/倉本聰/鴨下信一/阿川弘之/和田誠/矢口純/矢崎泰久。

②「眠り人形」: 美しい姉と、その陰でいつも損な役まわりを演じてきた妹。だが、大人になってヒロインと脇役という立場は逆転してしまう。心にわだかまりを持つ姉妹それぞれに、ある日、大事件がふりかかる。姉妹の屈折した肉親愛をほのぼのと描く表題作の他、向田ドラマの秀作「花嫁」「当節結婚の条件」の三篇を収録。あとがき:鴨下信一。

③「家族熱」: 黒沼家に後妻として朋子が嫁いでから十三年目のある日、突如“先妻”の恒子が姿を現わした。夫や子供たちは、恒子と秘かに会っていたらしい。恒子が置いて行った二人の子供を一人前に育て、舅姑の世話をし、夫から愛されていると信じていた十三年間は何だったのだろう――。平穏に見えた家庭の裏の様々な感情のもつれが、“先妻”の登場によって顕わになる。ある一家の崩壊と再生の物語。巻末に、諸田玲子と向田和子(邦子の妹)の対談を付す。

④「冬の運動会」: 高校時代の万引事件のためエリート家庭から落ちこぼれた菊男は、ガード下の靴修理店の老夫婦のもとに入りびたっていた。そんなある日、ふとしたきっかけから、菊男は謹厳な祖父や、一流ビジネスマンの父のもうひとつの姿を知ってしまう。人間の本質と家族のあり方を追求した感動の長篇。解説:藤田弓子。

★向田邦子は1929年、東京生まれ。父の仕事により日本各地を転々とする。小学生の頃、鹿児島で数年を過ごした。この時期に家族や近所の人々と様々なエピソードがあり、その後の進路に多大な影響を与えた。「父の詫び状」のモチーフは第2の故郷、鹿児島時代の家族団欒であるといわれる。実践女子専門学校(現・実践女子大)国語科卒。映画雑誌の編集者を経て、昭和30年代終わりから50年代にかけラジオ、テレビの台本・脚本作家の地位を築いていく。ラジオエッセイで「森繁の重役読本」、「向田ドラマ」の代表作として、「七人の孫」、「だいこんの花」、「寺内貫太郎一家」、「阿修羅のごとく」、「あ・うん」、「隣りの女」など。1975年、46歳のときに乳癌で手術を受け、それをきっかけに随筆やエッセイを書き始める。山本夏彦は「向田邦子は突然あらわれてほとんど名人である」と絶賛した。その後、雑誌連載の短篇小説集 「思い出トランプ」に収められた「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で1980年、直木賞受賞。しかし惜しまれることに翌1981年、旅行先の台湾での航空機事故で急逝した(享年51)。代表作は、エッセイ集に「父の詫び状」、「夜中の薔薇」、長編「あ・うん」、作品集「隣の女」など。鋭敏な感性と深い人間洞察、きれ味の鋭い文章、巧みな台詞を端正に綴った作品は今なお愛され、また、自分の好きなものと徹底して向き合う向田自身のライフスタイルが注目を浴び続けている。

★諸田玲子(中野玲子)は1954年、静岡県生まれ。父は詩人の諸田政一。上智大学文学部英文科卒業。小説家。フリーアナウンサー、化粧品会社勤務等を経て、テレビドラマのノベライズや翻訳を手がけた後、作家活動に入る。1996年に『眩惑』で小説家デビュー。主な作品に『誰そ彼れ心中』(吉川英治文学新人賞候補)、『幽恋舟』(山本周五郎賞候補)、『あくじゃれ瓢六』(直木賞候補)、『笠雲』(吉川英治文学新人賞候補)、『源内狂恋』(山本周五郎賞候補)、『其の一日』(吉川英治文学新人賞)、『奸婦にあらず』(新田次郎文学賞)、『犬吉』/『山流し、さればこそ』/『美女いくさ』/『お順 勝海舟の妹と五人の男』(いずれも中山義秀文学賞候補)、『四十八人目の忠臣』(歴史時代作家クラブ賞・作品賞)、『ともえ』(本屋が選ぶ時代小説大賞候補)、『今ひとたびの、和泉式部』(親鸞賞)などがある。

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