昭和に仕入れたホーローボウルを出品します。
内側はきれいですが、ふちの裏側にぐるっと傷があり、そこに昔ホーローの補修材を塗った記憶があるという難があります。
外径約40.6cm・内径約39.8cm・高さ約15.8㎝・深さ約15.4cm・重さ約1.08kg
ホーローの良さを知ったのは、子供たちの保育園です。
商売してるので、2人の子供は赤ちゃんの時から園にお世話になりました。
仕事にかまけ親として何もしてあげられなかったけれど、この保育園に入れたことは子供たちに対して胸が張れることです。
木の園舎でグランドピアノに合わせてリズムをし、冬でも裸足で体を動かし、園庭の斜面で、0才から年長さんまで一緒になって泥んこで遊ぶ毎日で思いやりのある優しい子供に育ったと思います。
そして何より素晴らしいのは食事です。
3か月で入れた娘は大ぶりの昆布を噛み噛みし、煮干しをしゃぶって育ちました。
食器はプラスチックではなく陶器でボウルや水差しはホーローです。
お昼になると、大きなホーローのボール一杯のサラダが出てみんなで食べ終わると無農薬の5分つき米に手作りのおいしいお菜や汁が出てきます。
おやつも手作りで、たまに親も食べる機会があるのですが、甘みを抑えた自然の味で本当に美味しかったです。
子供を育ててもらっただけでなく、親も育ててもらったと思ってます。
それまではホーローなんてと思っていましたが、家でもホーローのボウルを使うようになりました。
園では犬や羊も飼っていて子供たちが世話をしていてるので慣れ親しんでると思い、外出先で大きな犬が吠えながら寄ってきたことがあって、犬が怖い私は、まだヨチヨチ歩きの息子をそっと前に差し出したことがあります。
幸い夫が追い払ってくれたのですが、その話をすると、「なんて母親だ!兄ちゃんが可哀そう!」と娘が悲憤慷慨します。
ちなみに息子は、中学生の時犬に追いかけられ、自転車を必死に漕いで逃げたけれど、とうとう追いつかれ万事休すと思ったら犬はそのまま追い抜いて行ったというコントみたいなことを経験して以来犬は苦手なのだそうです。
傷の他に昭和に仕入れたものなのでひっくり返して裏を見ると製造時に出来たと思われるホーローが付いていない黒い点の箇所がいくつか見えます。
それでも良い方にお願いします。