パイオニアのオーディオシステム「IMPRESSO」のスピーカー。
2ウェイ3スピーカーという構成のブックシェルフ型スピーカーです。日本製。
以下の整備を施しています。
・ ネットワークの再構築
・ 配線の引換え
・ コネクターユニットの交換
・ キャビネットの補強
・ 吸音材の追加
ディバイディングネットワークを、設計をそのままに再構築しています。(写真9枚目左下)
電解コンデンサはすべてJantzenAudio製。フィルムコンデンサは東信工業製です。
抵抗器も新しいものに交換しています。
コイルはすべて再利用です。
上記に伴い、配線をすべて引き換えています。
JVC製OFCケーブルで統一しています。
背面のコネクターユニットを、バナナプラグ対応品に換装しています。(写真3枚目右下)
キャビネットの両側板に合板を貼り、補強しています。(写真9枚目右下)
フェルトシートとチップフォームを新たに配備して、吸音を強化しています。(写真同)
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キャビネット外観は、一部に打痕(写真6、7枚目)がありますが、擦り傷は少なめの美品です。
前面ネットは、片方にピンホールがあります。(写真5枚目)
背面側ウーファーのグリルネットは、変形を修正しています。目視ではほぼ正常な状態です。
ウーファーのフランジ部は、白錆を除去後に塗装して変色を隠しています。
底部にはフェルトシートを貼っています。
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背面にもウーファードライバーが搭載された風変わりなスピーカーです。
このウーファーは、前面側よりもさらに中音域を削いだ低音特化型となっており、重低音域の再生を補完します。
ツイーターは高弾性率チタニウムドーム。分厚い前面バッフルやアルミダイキャストフレームユニット、「ミッドシップマウント」構造など、バブリーな色が残る国産スピーカーです。
整備は延命処置が主です。
新しいコンデンサは、あえてオリジナル同様電解コンデンサを軸としています。
余分な中音を抑制するフェルトは、バスレフダクト内にも貼ってあります。
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主な定格
・ 2ウェイ3スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・ 寸法:175W x 391H x 268D mm
・ 重量:約7kg/1本
・ インピーダンス:6Ω
・ 再生周波数帯域:40Hz~40kHz
・ 最大入力:90W