溢れんばかり癒しのマイナスイオンを放っていそうな光のアンビエント、Suis La Luneという北欧激情の伝説的バンドのメンバーでありながら、それとは別の形での音楽を表現しているのがこのYears Passing。Suis La Lune的な激情要素は一切ないが、透明で繊細な光の洞窟の中でこだまするような音の粒に満たされた彼の音楽には、自分のやりたい音を追求し続ける彼の精神そのものが表現されているかのようだ。つまりどこまでも透明なピュアさ。人は成長し、バンドも音楽性を変える。そのときそれぞれで人の現在が刻まれた音があるということ。 TJLA FEST 2015での初来日公演にあわせて発表された、スウェーデンの激情/エモ/シューゲイズバンドSuis La Lune, Sore EyelidsのGt/Vo. Henning RunolfによるソロプロジェクトYears Passing。Henningが有するアトモスフェリックでノイジーな一面が開花したギターとエフェクターのみで創り出す美しきアンビエント/ドローン/シューゲイズ・サウンド。美しい轟音ノイズや浮遊感漂うファルセット・ヴォーカルなど所属バンドでは見られないソロならではのセンスを活かしたアイデアが光る。完全未発表音源2曲と新たにレコーディングを行った再録2曲に既出音源6曲を加えた、集大成と言える内容で構成した全10曲を収録。アートワークはmarmushka (Empire! Empire! (I Was a Lonely Estate), Shirokuma, Count Your Lucky Stars Records) が手がけている。