2002年度の本国オリジナル・リマスター仕様となります。
内容は言わずもがな。
ラインアップは名手揃いの後期、Steve Winwood(Key、G、Vo)、故Jim Capaldi(Vo、Per、Key、一曲のみ?Ds)、故Chris Wood(Horn)、故Rick Grech(B&Fiddle ex-Family、Blind Faith、Ginger Baker's Air Force、
後にMike BloomfieldやCarmine Appiceと共にKGB結成)、故”Reebop” Kwaku Baar(Per、後にCan)、Jim Gordon(Ds、ex-Derek & The Dominos)、Mike Kelli(一曲のみDs、Spookey Tooth)となります。
そもそもSteve Winwoodのソロとして製作し始めた前スタジオ作が全英・全米で大ヒット。
(全米ではヒットした)企画もの色強い前作ライヴ盤での実績を経てバンドの有り方を変え、前作の作風を受け継ぎつつも新生面や演奏面中心の音楽性を重視した感のある作品でございます。
前作でJim Capaldiがドラムス担当から離れRick Gretch/Jim Gordonの名手系リズム隊や専属パーカッション奏者”Reebop”Kwaku Baarを迎えた事によりリズム面を強化した事により、
Jim Capaldiは以前から担当していたヴォーカル面を含めた創作面重視へと移行する事となります。
この辺りは後期とは言えど全盛期。特に全米でのセールスや評価は非常に高いものでございますが、Steve Winwood(特に1stや近年の傑作)/Jim Capaldiそれぞれのソロ作に繋がる作風の感がございます。
今作のチャートアクションやセールスに反して、楽曲としてのキチリとした纏まりを求める向きには「緩い」「散漫」「焦点が合ってない」等の評価がございます。
但し、当時アメリカでのかの”Allman Brothers Band ”の大成功や高評価を鑑みると、スタジオでの楽曲面での制約を離れた演奏重視やセッション的な発展性を重視した音楽性の感がございます。
現在ではこの”Allman Brothers Band ”やその周辺のバンドや音楽性のみならず、この時代の”Traffic”の音楽性に高い評価と敬意を持つ”ジャムバンド”系のファンが多々おられますが、
Steve Winwoodもここ近作の音楽性や活動がこの”Traffic”時代を発展させたものを指向している感がございます............................
現在ではこの仕様盤は入手が困難となっております。この機会に是非。