御存知!名ヴォーカリストRobin McAuley参加 NWOBHMメロディアス/ポピュラー系名バンドGrand Prix 傑作3rd「Samurai」ボーナス楽曲二曲付 輸入盤未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは、Miichael O'Donoghue(G、Vo)、Phil Lanzon(Key、Vo、後にUriah Heep)、Robin McAuley(Vo、後にFar Cooporation、McAuley/Schenker Group他)、Ralph Hood(B、Vo)、Andy Beirne(Ds、Per)となります。
プロデュースはJohn Edenとなりますが、ミキシングはGuy Bidmead(Praying Mantis”Turn the Table”、故Cozy Powell傑作2nd”Tilt”等を手掛ける)とバンド自身となります。
1983年英国・インヴァネス”Highland Studio”にて制作、ミキシングは英国かの”Brittania Row Studios”(Pink Floyd、Cozy Powell傑作3rd”Octopuss”等制作)となります。
1978年に結成。
NWOBHMムーヴメントの勢いに乗り表舞台に登場、このムーヴメントのメロディアス/ポピュラー面をかの名バンド”Praying Mantis”と担う感がございます。
但し、似た時期に登場したかのMarillion、Pendragon等で知られるプログレ系の”Pomp Rock Movement”と音楽性がリンクする面がある事がミソでございます。
(かの名手Janick Gers在籍の名バンド”White Spirit”も似た感が...........................)
かの”RCA”と契約。
1980年デビュー作をリリースしメロディアス/ポピュラー系且つ垢抜けた音楽性で好評を得るものの、セールスは思う程伸びずヴォーカリストBernie Shawが離脱。
(後にPraying Mantis、Clive Burr's Escape~Stratus、Uriah Heepへと駒を進めます)
後任にRobin McAuleyを迎え、傑作と名高い”There for None to See”を制作。
前作の音楽性を引き継ぎつつも、より抒情的でハードさを加えたもので好評を呼びますが思う様なセールスが記録出来ず契約解除。
”Chrysalis”と背水の陣で契約を獲得し、制作に臨む.............という経緯がございます..........................
さて今作。
メロディアス/ポピュラー面は以前同様であるものの、抒情性やシンフォニック色は後退。
ハードさとポピュラー面を強調した感がございますが、1stの音楽性を意識した感がございます。
但し、以前の二作に比べシンプルさや洗練さが目立つもの。
シンフォニック/プログレ系に繋がる変拍子は抑えられたものでNWOBHM色が強められた感がございますが、制作当時はNWOBHM末期。
同じメロディアス/ポピュラー系の名バンド”Shy”が登場、同じ”Ebony Records”のGrim Reaper等が登場、音楽シーンが米国L.A.に移行と言う時期。
(NWOBHM勃興期ミュージシャン曰くは「別のムーヴメント」とも...................)
米国進出を狙い八十年代的な現代感のある洗練された音楽性を指向した感がございます。
但し、ソングライターの一人でもあるRobin McAuley曰く「ヘヴィさを強め過ぎた」との事。
前作路線の楽曲やタイトル楽曲の大作路線(ヨーロッパ人から見た想像された日本人観が窺えるものでございますが.....)、コーラスパート重視でかの英国名バンド”Queen”を意識した楽曲等々興味深いものでございますが、
バンドとしては異色感のあるもの。
非常に質は高いものの音楽性のメロディアス/ポピュラー面とギター・ハード/へヴィ面が摺り合わせ的で上手く融合されていない感があり、そこがネックとなった感がございます。
リリース後はシングルリリース等々とレコード会社も意欲的に動いた感がございますが、結局セールス不振。
バンドは意欲的に”Reading Festival”出演とツアーに勤しむものの、いつもの「シーンの興味の欠如」という始末。
NWOBHMの完全終焉と音楽シーンが米国主導という時代となり、バンドは解散の道を選ぶ事となります.....................
Phil Lanzonは解体後の”新生Uriah Heep”に嘗てのヴォーカリスト同僚”Bernie Shaw”と加入。バンド再生に尽力し、ヨーロッパ圏を中心に精力的に活動。
地道ではあるものの根強い人気を背景に”Classic Rock”という再評価を待つ事となります..............................
Robin McAuleyはその後かの名手Chris Glen等と”GMT”を結成を経て、プロデューサー絡みでかの名プロジェクト”Far Cooporation”に参加。
その成果を得てドイツへ活動を移行しソロとして活動致しますが芳しいものではなく、忸怩たる思いをする事となります。
そこにビジネストラブル解決の為に暫く音楽シーンを離れ兄Rudolf Schenkerを頼り帰独していたかの名手Michael Schenkerが新バンド結成を目論んでおり、マネージメント仲介で邂逅し意気投合。
更にはRobin McAuley自身のNWOBHM人脈を生かし、”McAuley/Schenker Group”を結成。
活動拠点を米国へ移し、”Grand Prix”では成し得なかった米国進出へ駒を進める事となります..........................
ボーナス楽曲は二曲。
12インチB面収録のライヴ音源二曲となります。
1982年8月かの”Reading Festival”での実況録音からの二曲となります。
予めBBC録音のマスターコピーを用意していた模様で、こちらもかのGuy Bidmeadによるミキシング。非常に音質の良いものでございます。
生々しい録音でございますが、演奏・アンサンブルは非常に纏まったもの。
アマチュア的な演奏・アンサンブルが感じられがちなNWOBHMではございますが、こちらはメロディアス/ポピュラー系を担ったバンド。
勢いで誤魔化せない安定した演奏力が案外重視される音楽性という事があり、案外聴衆の反応が良い所も興味深いものでございます..................
この機会に是非。
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