自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年劣化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。
空前の大ブーム『PRIDE』の仕掛け人、百瀬博教とは一体どんな男なのか?バブル時代虚構の栄華、拳銃不法所持による獄中生活など、波瀾に満ちた真の男の生きざまを刻んだ痛快エッセイ。
一文なしとなる
繁吉とてつ
猫の貯金箱
四歳の泥棒
相撲部が出来るまで
獄中の話
ブームは作られるもの
レビューより
プライドの怪人はいくつもの顏を持っていた。
格闘技プライドのリングサイドで怪しい野球帽をかぶって座る百瀬博教さんは、イベント全盛時代にプロデューサーとして活躍した立役者の一人だった。
アントニオ猪木と知己を得たことをきっかけに、興行の世界に足を踏み入れフィクサーとしての役割を演じていた。
その時の話を縦軸として、交友関係やお金儲け、自身の趣味や思い出話など、連想飛躍で語られているのが本書である。
思い出に節操がないと自他共に認める百瀬さんの言葉は饒舌であり、留まるところを知らない。
物事の本質をとらえた言葉は反対に短く力強く、まるで孔子の論語のごときロジックに満ちている。
「言葉は身を守る鎧だ」「金と女には照れるな」百瀬さんの言葉はシンプルであり、自身の生き方と重なっていたから軽薄さは微塵もなかった。
百瀬さんは言葉を大切にした。だから百瀬さんの言葉は人に勇気を与えた。
言葉を大切にしていた百瀬さんは、下獄した際に、たくさんの読書をしたそうだ。
エグザイルのHIROさんと二人で『東京百景』というTV番組に出演し、街歩きをしながら、東京の魅力を伝えていた。
時折、百瀬さんの口から出る知識は、強面だった氏の教養人としての顔を覗かせる。
とかく多面的な人だったと、本書で知ることが出来るだろう。