未開封新品です。Uxbridgeオリジナル・ディスク2枚組みです。元々プレス盤ではありません。
INXS / LEICESTER 1988
Live at De Montford Hall, Leicester, UK 8th February 1988 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
大名盤『KICK』で時代の寵児へと登り詰めた1988年のINXS。その超極上オリジナル録音が登場です。
そんな本作に刻まれているのは「1988年2月8日レスター公演」。その超絶なるオーディエンス・アルバムです。1988年と言えば、来日も実現した一大全盛期。まずは、大名盤を引っさげて世界を蹂躙したワールド・ツアーの全容からショウのポジションを確かめておきましょう。
●1987年
・8月14日-29日:豪州(9公演)
・9月13日:ノーフォーク公演
《10月12日『KICK』発売》
・10月16日-11月23日:北米#1(27公演)
・12月2日-14日:英国(10公演)
●1988年
・2月5日-26日:欧州#1(15公演)←★ココ★
・3月1日-31日:北米#2(22公演)
・5月18日-6月18日:北米#3(23公演)
・6月22日-7月11日:欧州#2(12公演)
・8月3日-9月25日:北米#4(36公演)
・10月1日-10日:日本(7公演)
・10月14日-11月13日:オセアニア(19公演)
これが絶頂ツアーの全体像。“KICK TOUR”のイギリス公演は1987年から始まっていたわけですが、年末年始を挟んだ1988年2月から再開。本作のレスター公演は、その冒頭を飾る「欧州#1」の3公演目にあたるコンサートでした。
そんなショウを収めた本作は「超」を2つも3つも並べたくなる凄まじいオーディエンス録音。録音家本人から譲られたオリジナル・カセットからダイレクトにCD化されているのですが、その録音家こそかの名匠“Crazy S.”氏。80年代全般で名作を大量に残した世界の名手ですが、彼の全盛期は何と言っても1986年から1988年にトドメを刺す。この3年間の“Crazy S.”作品は神懸かり的な高音質の連発。本作は、そんな名匠の絶頂的でも最高峰となる超絶録音なのです。
実際、本作のサウンドは異様。録音した本人のマスターですからオーディエンス録音に間違いないのですが、極めてオンな芯はどこまでも力強く、詳細なディテールはサウンドボードばり。距離も感じられなければ、曇りも濁りもなく、「リアルな歓声を被せたFM放送だよ」とでも言われたら信じてしまいそうな素晴らしすぎるサウンドなのです。
そこまでの超絶クオリティで描かれるショウがまた頂点的。何しろ、ケタ違いな『KICK』旋風が今まさに吹き荒れ始めた現場。セットは「Never Tear Us Apart」以外の『KICK』全曲が堂々と大盤振る舞いされ、そこに過去のレパートリーが散りばめられる。その過去曲にしてもヒット作『SHABOOH SHOOBAH』『THE SWING』『LISTEN LIKE THIEVES』のシングル曲だらけ。実際、本作の全21曲のうち、新曲でもシングルでもない曲は「Shine Like It Does」「One X One」だけ。もちろん、お寺のPVが凄まじいインパクトだった「I Send A Message」も披露しています(ビートに合わせてしずしずと歩くお坊さんの列が脳裏に甦る……)。
まさに“生演奏版KICK+α”なショウですが、本作の現場感はそれどころではない。大名盤を創り上げたバンド・ポテンシャルが大ヒットの風に煽られて燃え上がり、凄まじいまでの勢いが吹き荒れる。そして、その演奏を目の当たりにした熱狂の凄いのなんの。念押ししますが、本作は超間近な演奏音と故マイケル・ハッチェンスの歌声こそが主役であり、それは1ミリもブレません。しかし、そのぶっといサウンドの向こう側に黄色く広大な熱狂が広がる。超極太な演奏が止んでMCに入るや、絹を裂く声があちこちから飛びまくり、ヒット曲のサビを紡ぐ唱和が(小さいけれど)ぶ厚い。その熱狂に後押しされ、ヒット曲がさらに加熱した演奏で繰り広げられていく……。この相乗効果は、まさに全盛・絶頂の刹那。数々のアーティスト/バンドが人生で1度味わえるかどうかという女神の微笑みパワーに満ち溢れているのです。
一大全盛を迎えたINXSと、全盛真っ直中の“Crazy S.”。バンドも録音家も神懸かっていたからこそ生まれ得た大傑作です。サウンドボードではあり得ない超リアルな絶頂の熱狂を感じつつ、サウンドボードばりの超ハイクオリティ・サウンドで“本生100%版KICK”を体験できてしまうライヴアルバム。もはや「良い音で聴く良いショウ」等といった生やさしい次元ではないロック史の文化遺産たる1本。あの素晴らしき1988年の薫り、どうぞ本作で胸いっぱいに吸い込んでください。
Disc 1(41:45)
1. Intro 2. Kick 3. Guns In The Sky 4. Listen Like Thieves 5. Calling All Nations
6. Tiny Daggers 7. The Loved One 8. Mystify 9. New Sensation 10. Original Sin
11. Shine Like It Does 12. Wild Life
Disc 2(43:57)
1. This Time 2. Burn For You 3. Kiss The Dirt (Falling Down The Mountain) 4. One X One
5. Devil Inside 6. Need You Tonight 7. Mediate 8. Send A Message 9. What You Need
10. Don't Change
Michael Hutchence - lead vocals Tim Farriss - guitar Kirk Pengilly - guitar, saxophone, vocals
Garry Gary Beers - bass Andrew Farriss - keyboards, guitar Jon Farriss - drums, percussion
Special Thanks: Crazy S.
(メーカーインフォによる)