自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、保管時の悪さから本体上部に中ほどから巻末まで連続して小さな折れがございます。他に2ページほど上部に小さな折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
死都日本
西暦二〇XX年、霧島火山帯で「破局噴火」が発生。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼した超弩級クライシスノベル各紙誌絶賛の超弩級クライシスノベル!
「精密予測 うなる専門家」――朝日新聞
「学者たちが舌を巻くリアルな描写」――毎日新聞
「破局を超えて、日本再生の道を示しているところがいい」――AERA
西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。
「著者の石黒が、現在も未来もこの大火山列島に住む日本人のすべてに届けと鳴らした警鐘である。まちがいなく本書『死都日本』は、小松左京『日本沈没』(1973年)以来の国民的大災害小説(ディザスター・ノベル)として永く記憶されることになるだろう。」――<佳多山大地(文芸評論家) 解説より>
プロローグ
第1章 蠢動
第2章 K作戦
第3章 水蒸気爆発
第4章 噴火
第5章 恐怖の大王
第6章 黄泉
第7章 彷徨
第8章 脱出
第9章 ラハール
第10章 真理
第11章 神の手
エピローグ
レビューより
九州で起こった破局的噴火により、数分で近隣の市町は消滅。数時間で南九州は壊滅。円は暴落し、火山灰は日本全土はおろか地球規模の冷害をもたらし、食糧危機で世界が滅ぶ? 起死回生の手はエンタメなので賛否両論あろうが、専門家にも評価された噴火の恐怖とその影響。火山活動から見る聖書や古事記の再解釈。火山列島である日本に住むなら一読の価値あり。
読んでて怖くなるけど読み始めたら止まらない。火山や地震に関する考察はとてもよくできていて、災害の描写もリアリティがあります。
物語のスピード感、臨場感が抜群で面白い小説ですが、単なるフィクションと切り捨てられないリアリティがありました。人類史上最大の火山噴火に日本は耐えられるのか、その時私達に出来ることは何か、今できることは何か、日本に住むことがどういうことか見直すいいきっかけになると思います。
気象衛星から見えるトンガ沖の爆発的噴煙を見て、この小説は「起こり得る」のだと再認識しています。小松左京の日本沈没のエンディング「そして誰もいなくなった」に比べて、スッキリした経済復興オチがあるので読後感も良かった。
何しろ設定がすごい!世界の反応も含めて、まさにあり得ることでしょう。東日本大震災前に原発の対応を想定しているのはさすがです。また筆者の日本政治に対する批判的姿勢は大いに賛同するところです。