1997年にクック諸島で発行された「ヴァスコ・ダ・ガマ記念金貨」です。
ポルトガルの偉大な探検家ヴァスコ・ダ・ガマの功績を称えるために、
クック諸島がフランクリン造幣局で製造したコインです。
金貨の純金重量(AGW)は0.0863オンス=14金です。
重さは4.6グラム。
高騰している金価格から計算して素材のみでもかなりの価値が認められるかと思います。
このコインは「偉大な探検家シリーズ」の一枚です。
このシリーズには
・レイフ・エリクソン(Leif Ericson): ヴァイキングの探検家で、北米に到達した最初のヨーロッパ人とされています。
・ルイスとクラーク(Lewis and Clark): アメリカ合衆国の探検家で、ルイスとクラーク遠征隊を率いてアメリカ大陸を横断しました。
・ジョン・カボット(John Cabot): イタリア出身の探検家で、イングランドのために北アメリカの沿岸を探検しました。
・マルコ・ポーロ(Marco Polo): ヴェネツィアの商人で、彼のアジア旅行記はヨーロッパ人にとってアジアの情報源となりました。
等があります。
名前をざっと見てお分かりかと思いますが、誰でも名前を聞いたことがあるメジャーどころはマルコポーロと、このヴァスコ・ダ・ガマかと思います。
シリーズのツートップに位置するコインですね。
またこのコイン、NGCでは総鑑定枚数が3枚しかありません。
ここだけでも付加価値が上がります。
さらにPF69UCは最高鑑定です。世界に3枚しかない最高鑑定の金貨です。
持っているだけで自慢ができるレベルです。
決してメジャーなコインではありませんが、この価格帯で所有満足度をここまで満たすコインはあまりありません。
ヴァスコ・ダ・ガマは、ポルトガルの探検家で、ヨーロッパからインドへの直接航路を初めて開拓した人物です。
彼の1497年から1499年の航海は、アフリカの喜望峰を回ってインドのカリカットに到達しました。
この航海により、スパイス貿易のルートがヨーロッパに直接開かれ、ポルトガルの富と海上帝国の拡大に大きく貢献しました。
ダ・ガマの功績は、大航海時代の中でも特に重要なマイルストーンとされています。
日本の教科書にも名前とその偉業が載っています。
もちろん地元ヨーロッパでは大偉人です。
記念コインの肖像になる人物として十二分以上の知名度です。
また発行国(地域)のクック諸島は現在こそニュージーランドの自由連合領ですが、
かつてはイギリスの保護領でした。
そのためこのコインの表面にはエリザベス2世の肖像が刻まれています。
ミドルエリザベスの肖像画入りコインです。
クック諸島がニュージーランドとの自由連合下にあり、、、
エリザベス2世を国家元首と認めていることを象徴しているというワケですね。
裏面にはヴァスコ・ダ・ガマの肖像とともに、彼の名前と発行年が記されています。。
1997年のヴァスコ・ダ・ガマ金貨は、これらの背景を踏まえると、
単なる貨幣以上の価値を持つことがお分かりになるかと思います。。
その美術的価値と歴史的意義は、コインコレクターでけでなく歴史愛好家にとっても魅力的な存在です。
中でもやはり『ポピュレーション3枚の最高鑑定の金貨』の部分ですね。
この価格帯でこれほどの立ち位置にあるコインは他になかなか見つけることができません。
存在価値の高さではピカイチな存在だと思います。