國華 第1539号 第129編 第6冊 Kokka No.1539
特輯 梅舒適コレクションの明清書画 特集 美術専門誌 800部
國華編輯委員会
朝日新聞出版 発行
2024年
約36.5x26.5x0.5cm
66ページ
カラー図版20ページ テキストページモノクロ参考図版
定価 7,700円
「國華」は岡倉天心らが1889年に創刊した日本・東洋美術研究誌。
世界最古の美術誌と言われており、約36x26cmもの大判の体裁。
現在は朝日新聞出版が、美術館や博物館、美術史研究者ら向けに毎号800部を発行している大変貴重な資料本。
本書は、梅舒適の中国文物コレクションのうち明清絵画を特集。
兵庫県立美術館に、書・画・文房具(特に刻印・印材・印譜など篆刻関連)書籍など13000点におよぶコレクションを寄贈した
梅舒適は、日本を代表する篆刻家であり、日本篆刻家協会理事長、日本書芸院理事長、日展評議員など書道会の要職を務め、
また中国では西冷印社の名誉副代表として国内外で著名な人物。篆刻作品制作、篆刻史に関する著作が複数あり、そのコレクションは梅舒適の厳しい鑑定眼・審美眼に適ったものであり、とくに篆刻に関するものは網羅的に収集されており、詩書画篆刻に精通した文人最後の巨匠、呉昌碩の書画篆刻も有名。
本号では、2023年に展示された明末清初、揚州八怪、呉昌碩を掉尾とする清末海上派など明清書画の優品を取り上げて紹介解説したもの。
【目次】より
特輯 梅舒適コレクションの明清書画
論文
梅舒適の中国文物コレクション
執筆=蓑 豊(兵庫県立美術館名誉館長)
解説
明・張瑞図書 行書玄都壇歌寄元逸人詩
執筆=剣持翔伍(兵庫県立美術館)
清・査士標画 山水図冊
執筆=都甲さやか(大和文華館)
清・李方膺画 墨梅図冊
執筆=森橋なつみ(京都国立博物館)
清・羅聘画 イ方王冕墨梅図
執筆=板倉聖哲(國華社)
清・呉熙載書 篆書景福殿賦
執筆=中村 伸夫(筑波大学名誉教授 日展会員)
清・陸恢画 簡廬図
執筆=塚本麿充(東京大学)
清・倪田画 故事人物図 四幅
執筆=呉孟晋(京都大学)
清・呉昌碩書 篆書還樸精廬
執筆=柏木知子(兵庫県立美術館)
図版
全て兵庫県立美術館(梅舒適コレクション)
文徴明書 行書午門朝見詩
[図版1・カラー]
紙本墨書 額 1面 縦157.8㎝ 横70.7㎝
楊?書 隷書五言聯
[図版2・カラー]
紙本墨書 額 2面 各縦124.4㎝ 横29.3㎝
蒲華画 富貴図
[図版2・カラー]
紙本墨画淡彩 掛幅 1幅 縦57.5㎝ 横38.3㎝
張瑞図書 行書玄都壇歌寄元逸人詩
[図版3・カラー]
絹本墨書 巻子 1巻 縦24.2㎝ 横205.7㎝
査士標画 山水図冊より
第1開(画)倣黄公望/第5開(画)倣趙令穣
[図版4・カラー]
紙本墨画(第5開(画)は淡彩)・墨書 1冊 全6開 各縦27.0㎝
李方膺画 墨梅図冊
[図版5・カラー]
紙本墨画 1冊 全8図 各縦30.5㎝ 横33.8㎝
羅聘画 イ方王冕墨梅図
[図版6・カラー]
紙本墨画 掛幅 1幅 径52.3㎝
呉熙載書 篆書景福殿賦
[図版7・カラー]
紙本墨書 掛幅 4幅 各縦95.2㎝ 横19.3㎝
陸恢画 簡廬図
[図版8・カラー]
紙本墨画淡彩 巻子 1巻 縦27.0㎝ 横180.0㎝
倪田画 故事人物図
[図版9・カラー]
紙本墨画淡彩 掛幅 4幅 各縦147.2㎝ 横39.4㎝
呉昌碩書 篆書還樸精廬
[図版10・カラー]
紙本墨書 横披 1面 縦32.3㎝ 横128.0㎝
【國華 編輯委員】
主幹 佐野みどり
河野 元昭
小松 大秀
島尾 新
佐藤 康宏
佐藤 道信
大久保純一
奥 健夫
板倉 聖哲
顧問
辻 惟雄
小林 忠