シカゴによる22番目のアルバムとなる予定でしたが、直前でお蔵入りとされたものです。
「幻のアルバム」と言われています。
※ 2008年リリースの CHICAGO 32 ではありません。
アルバムは完成していたものの、とある事情で世に出回っていないとされた「幻のアルバム」。
それが 「CHICAGO 22」 です。
輸入CDを大量入手した際に、プロモーションCDなども混ざった中から発見しました。
プロモーションCDとは、CD販売店に販促用に貸し出されるCDで、一般販売はされないものです。
こちらのCDにはプロモーションなどの文字はありません。
また、新品の状態です。同じものは無く、この1枚限りの発見になります。
文字検索。画像検索。e-bey、他サイト多くを長時間かけて検索しましたが、同じものを一切見つけることはできませんでした。
比較的保存状態の良い「新品未開封」です。
包装ビニールにはスレが若干ございますが、割れや退色は見受けられません。
※ 現在もこのアルバムについては調査中です。
詳しい経緯や内容が分かる方がいらっしゃれば、問い合わせからご連絡を頂ければと思います。
説明で間違っている点などがありましたら、訂正をさせて頂きます。
◆追加詳細情報報告
◇収録曲 (現在検索で分かるタイトル)
1. All The Years
2. Stone Of Sisyphus
3. Bigger Than Elvis
4. Sleeping In The Middle Of The Bed
5. Mah-Jong
6. Let's Take A Lifetime
7. The Pull
8. Here With Me (Candle In The Dark)
9. Plaid
10. Cry For The Lost
11. Get On This
12. The Show Must Go On
ストーン・オブ・シシファス
レーベル SRCD 1999-004
◇相違点
４曲目の「4. Sleeping In The Middle Of The Bed」となっておりますが、このアルバムの記載には「4. Sleeping In The Middle Of The Bed Again」となっています。
※調べてみたところ、Sleeping In The Middle Of The Bed (Again) として表記されているものもありました。
曲が作られた当初と現在のタイトルに変更があったのではないかと考えられます。
５曲目のタイトル「Mah-Jong」が「Mah Jongg」となっています。
※訳すと「マージャン (麻雀)」となり、どちらの表記も正しい事が分かりました。
こちらも曲が作られた当初と現在のタイトルに変更があったのではないかと考えられます。
◇発売時期
「Recorded in 1993」 の記載と共に 「1999」の記載があります。
またレーベルにも 1999 の数字があります。
1990年代半ばにアルバムの発売が計画されていたことから考察すると、少し遅めの年数ではないかと思います。
その理由や背景を現在、調査しています。
◇IMPORT のシール
アメリカ本国ではなく、輸出されたものが店頭に並ばずして残っていたものと思われます。
理由は、包装の痛みや退色が見られず、プロモーションCDなどと一緒になっていた為。
◇その他情報
重さ(ケース含む) : 92g
軽すぎるという事はなく、CDを含む重さとしては不自然さはありません。
ケース横から光を当てると、中央にCDがあるような屈折が確認できます。
◇販売中止の推察
ジャケットの図柄を見ていると、ある疑問が浮かびました。
裏面の上の方の図柄が、縦に引き伸ばされて表紙にされています。
裏面下の画像の方がアルバムのサイズ比率に合っているにもかかわらずです。
しかし「CHICAGO」のロゴが必ずジャケットの表紙になっていた過去作から、不自然でもあります。
もしかすると、この２枚は当初、重ね合わせて使うようデザインされたのではないかと考えました。
色調はとてもマッチしていて違和感はありません。
また、それまでのデザインでもコラージュ的なものは多くありました。
しかし、下の画像において気になる点があります。
男性の陰部があらわになっている点です。
ジャケットの表紙になるものとしては、あまりふさわしくないのではないかと感じました。
重ね合わせるにしても、どの位置に持ってくるかでも問題になります。
見えるように重ね合わせるにしても、印象は良くありません。
また、隠すように重ねるにしても「CHICAGO」の文字部分で隠すことになります。
元の画像を知っていると、シカゴが何かを隠しているという暗喩のような印象をいだき、これもあまり良い使い方とは言えないと感じます。
もう一つの不自然さにも気づきました。表面のデザイン自体です。
「CHICAGO」の文字が暗い洞窟のような中に浮かびあがっています。
そして雷のようなデザインから隠れるように配置されています。
あまり良い印象とは言えません。
さらに、もう一点。フォントです。とても読みにくいフォントである点です。
通常、ユーザーの事を考えたデザインであれば、読みやすいフォントは不可欠です。
なぜなら、購買者がお店で CD を探しやすくするためです。
分かりにくいフォントにすればするほど、見つけにくくなり購入率も下がってしまいます。
マーケティングの上では、当たり前のことです。
当初、販売が中止になったのは、「曲調が今までと違うから」と言われてきました。
もしかすると、関係者が出来上がった CD のジャケットデザインに気づいて、待ったをかけたのではないかという考えが浮かびました。
そもそも、曲調が違うのにアルバムを制作直前まで話を進めるのか、という疑問も浮かびました。
発売直前まで行ったということは、直前で中止する権限のある人間が阻止したい何かに気づいたからではないか、という事が考えられます。
もし、ジャケットデザインが原因で販売を中止したのであれば、どんなデザインだったのか、なぜ中止したのか知れ渡ってしまいます。
それはそれで汚点になってしまいそうです。
そこで、「曲調が違うから」という曖昧な理由でごまかしたのではないか。
そのように思えてきます。
◇もう一つの推察
Sisyphus という単語を調べてみたところ、「ギリシャ神話に出てくるシーシュポスという王の話。
神々を欺いた罪で地獄に落ち、山頂に石を運んで転げ落ち、何度も何度も運ぶという罰を受けている」描写が出てきました。
裏面の人物は、間違いなくシーシュポス。
表面のデザインは地獄をデザインしたものと考えられます。
中央少し上部の白いいくつかの図柄。最初は筆で描いた「雫 (しずく)」かと思っていたのですが、人の顔ではないかと気づきました。
それもシカゴのメンバーではないかと考えられます。
地獄の背景にメンバーの顔です。
本来「Stone Of Sisyphus」は、「シーシュポスの岩」を指し、「果てしない徒労」という意味です。
おそらくこれを考えたメンバーは、「果てしない徒労に終わろうとも、俺たちは挑戦する」という意味合いで付けたのではないかと考えます。
そうしたうえで、「地獄の背景にメンバーの顔」は、デザインとして非常にふさわしくないと感じます。
推察を重ねれば重ねるほど、ジャケットデザインの不自然さが目につき、直前の販売中止の原因に結び付くのではないかと考えます。
◇三つ目の推察
タイトルを訳してみました。
そうすると、いくつか悲観的なタイトルがあるのに気づきます。
もしかすると、メンバーと運営に亀裂があり、その不満を歌のタイトルに込めたのかもしれません。
それを察した運営よりアルバムの発売中止が出されたとの推測もできます。
1. All The Years
すべての年
2. Stone Of Sisyphus
シーシファスの岩 (果てしない徒労)
3. Bigger Than Elvis
エルヴィスより大きい
4. Sleeping In The Middle Of The Bed
ベッドの真ん中で寝る
5. Mah-Jong
麻雀
6. Let's Take A Lifetime
日々を過ごしていきましょう
7. The Pull
引き寄せる
8. Here With Me (Candle In The Dark)
私と一緒にここにいる (暗闇のろうそく)
9. Plaid
格子じまの長い肩掛け
10. Cry For The Lost
失われたもののために泣く
11. Get On This
これについて得る
12. The Show Must Go On
続けなければいけない芝居
※引き続き、このCDについて調査・研究を行っております。
新しい情報などがありましたら、追記をさせて頂きます。
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