約35年ほど前宮城県に住んでいた時に父が購入しました。
高さは27cm、胴直径7cm、頭部直径7.5cmです。
鳴子こけしは首を回すとキュッキュッと音がなる為、鳴子こけしとの由来です。
父が他界したので、是非お好きな方にお譲りしたいので宜しくお願い致します。
経年劣化しているので、写真をご覧頂き、納得して頂いた方のみご購入お願いいたします。
佐藤賀宏(さとうよしひろ:1936~2015)
●系統:鳴子系
●師匠:岡崎斉吉
●弟子:佐藤すづ子
・昭和11年10月14日、鳴子の小友千賀雄の長男に生まれる。
母が早く亡くなったので、母の姉佐藤キヨツの家に引き取られて、佐藤姓として育てられた。
キヨツの夫興作は秋保の出身で、秋保村立職工学校で遊佐孝太郎について木地を学んだ経歴があった。
賀宏は昭和27年鳴子中学校を卒業すると17歳で岡崎斉吉について木地を学んだ。
大沼秀雄、岡崎仁治、鈴木運吉、早坂隆は兄弟弟子である。
昭和39年4月に独立し、高勘の隣で開業、こけしの製作を始めた。
こけしの写真とともに工人として紹介されたのは三彩社版〈こけし〉(昭和40年)が最初である。
昭和39年6月に古川の早坂俊征の四女すづ子と結婚した。
昭和45年頃より妻すづ子もこけし描彩を行うようになった。
戦後の鳴子は作者の個性が表れない一般型が主流だった。
その中で賀宏のこけしは運筆もしなやかで、独自の作風を確立できていた。
昭和44年に師匠斉吉の戦前作を研究、岡崎仁治とともにその復元に挑戦したが、細身のバランスにキリリとした表情を描いた快作であった。
大沼秀雄の店の斜め向かいに店を開いて、長くこけし製作を続けた。
こけしの他に各種木地人形も製作し、猫のダルマや雛人形、入れ子の人形など人気があった。
平成27年8月20日没、行年80歳。