ケベックとカナダ: 地域研究の愉しみ/竹中 豊 (著)
出版社 : 彩流社 (2014/1/22)
単行本 : 352ページ
ISBN- : 4779119707
ISBN- : 9784779119705
寸法 : 13.5 x 2.5 x 19.5 cm
内容説明
かつて「アメリカ研究の余白」ととらえられていたカナダ。しかし、そこには固有の歴史、文化、人々の営みの「物語」が書き込まれている!カナダ、なかでも「北米のフランス文化圏」ケベックの歴史、表象、そしてこれからの研究のあり方といった様々な視点から考察。
目次
第1部 カナダ/ケベック研究事始め―シンポジウム報告より(多文化共生を語る―日本から見たケベック;ケベックにおける“開かれたライシテ”―“ともに生きる術”;カナダ研究の軌跡―ディレンマのなかのカナダ研究)
第2部 カナダとは?ケベックとは?(ヌーヴェル・フランス史における西部進展―その変遷と葛藤についての一考察;カナダ―神話不在の文学的世界?;ヌーヴェル・フランスとその歴史的遺産―マリー・ド・レンカルナシオンの時代に触れて;オタワ―カナダの首都文化をめぐる想い;アイデンティティの“危機”か新しい“調和”か―ケベックにおける『ブシャール=テイラー委員会報告』の投げかけるもの;ケベックとカナダ―連邦議会の「ネイション」決議をめぐる覚え書き)
第3部 表象から探る(アンリ・ジュリアンの描いたカナダ―ケベック人の「絵画主義」の視点から;歴史像の“発明”―初期カナダのイメージはどう表現されたか;絵画とアイデンティティ―一九世紀ケベックからの問いかけ;美意識におけるケベックと江戸文化―ポーランド・カナダ学会報告からの覚え書き)
第4部 地域研究者の独り言(ケベック研究のおもしろさ―地域研究の視点から;カナダ研究はどこへ行く?―グローバルな視点から;カナダ研究の今昔―若きカナディアニストへ)
著者等紹介
竹中豊[タケナカユタカ]
カリタス女子短期大学言語文化学科教授。日本カナダ学会理事、日本ケベック学会理事、NPO日本カナダ検定協会副理事長、元在カナダ日本国大使館専門調査員。津田塾大学・慶応義塾大学・明治大学・広島修道大学・青山学院女子短期大学などの兼任講師を歴任。主な著書・監修・訳書などに『カナダ 大いなる孤高の地』(彩流社、2000年、カナダ首相出版賞受賞)、『ケベックの生成と「新世界」』(ジェラール・ブシャール、彩流社、2007年、カナダ首相出版賞審査員特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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コンディション:見返しに著者による署名あります。全体的に概ね経年並程度の状態です。
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