打倒秀吉への毛利牙城! 週刊名城をゆく「出石城 鳥取城」2004年※吉川元春 経家 小出吉英 池田光政/荒木又右衛門 沢庵 桂小五郎潜伏地

打倒秀吉への毛利牙城! 週刊名城をゆく「出石城 鳥取城」2004年※吉川元春 経家 小出吉英 池田光政/荒木又右衛門 沢庵 桂小五郎潜伏地 收藏

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   平成16年(2004)に、小学館から出版された名城をゆく

リーズ38号「」(11月9日号・定価560円)である。全ペー

ジ・カラーグラビア仕立てとなっている。城の規模、縄張り、築城

秘話、ゆかりの武将の物語などのさまざまな内容は、貼付写真の具

体的な目次の詳細から御想像して下さい。


※ちなみに、2016年に、約半数の号にしぼって、隔週刊として

同シリーズで復刊されたが、この「出石城・鳥取城 は除外された

ために、本号は逆に稀少価値が高まり、東京の古本屋でも入手困難

なナンバーの一冊となっている。


【出石城】

 江 戸初期の慶長9年(1604)、幕府の大名取締令「一国一城

制」に基づき、但馬国(兵庫県)に築城された平山城である。戦国

の世は、敵を攻め寄せても、要害堅固の守りやすい山城が好まれた

が、天下泰平の世には、商業や産業を豊かにする平地に城下町が築

かれた。この城も小出吉英が、有子山の頂上の居城を、交通の要所

でもある平地に移築したものだ。小出氏約百年の居城を経て、その

後短期間、松平氏(藤井)に渡り、江戸中期から幕末までの150

年間は、仙石政明から代々の同氏七代が居城(藩庁)となった。


   この地は、江戸時代三大お家騒動(伊達・加賀・仙石)の一つと

して天下に轟いた。天保年間に起きたこの騒動で、約6万石の領地

は3万石に半減した。御維新後に、出石城の建物は取り壊されたが、

小出吉英が築いた稲荷台・本丸・二の丸などの石垣は、今も現存し

ている。稲荷台には、城の鎮守の稲荷神社があり、また本丸隅櫓・

登城門・登城橋などが復元された。堀があった一帯は、登城橋河川

公園となっている。


【鳥取城】

  本城を有名にしたのは、羽柴秀吉による「鳥取城渇殺し」の悲惨

な戦いである。秀吉は、お味方にも被害を出す流血戦を嫌った。そ

こで水面下の調略で、戦わずして目的を果たした。だが秀吉が唯一、

残虐な戦に挑んだ。天正8年(1580)、秀吉の中国平定の重要な足

掛かりとして鳥取城攻めが始まる。城主・山名豊国は秀吉に降った。

根性なしの主君に不満を抱く、家臣たちはこれに従わず、豊国を追

放し毛利に帰属した。翌年、毛利方の吉川経家が入城するやいなや

秀吉の兵糧攻めが始まった。蟻の這い入る隙もないほど、城の周囲

を徹底的に封鎖した。鳥取城の守備兵全員を餓死させる戦法である。

そのすさまじい足跡は、死骸の山となり、今も数千の人骨は土深く

眠っている。


  鳥取城は、標高264メートルの久松山の山頂から麓にかけて築

かれた。要害堅固にして難攻不落の名城だ。もともとは、因幡・山

名氏が布施の天神山城の出城としていた。天正元年、山名豊国は居

城を天神山城から鳥取城に移し、因幡統治の本拠地とした。前出の

秀吉の陰惨な兵糧攻めの後は、宮部継潤が城主となり、次いで関ヶ

原の戦い後には池田長吉が入城した。長吉は大改修を行い、近世平

山城の基礎を築いた。豊家滅亡後の大坂の陣後には、姫路から池田

光政が転封し城と城下町を整備した。


  寛永9年(1632)、光政は備前岡山の池田光仲と領地替えとなり、

以後約250年間その治世は続いた。御維新後に、建物はすべて破

却されたが、天守台、門、曲輪、石垣、堀などの遺構が残り、鳥取

城跡・久松公園として整備されている。

                                  
【本書のおもな登場人物】

●多田弥太郎  ●小出吉英   ●吉川元春  ●池田長吉   ●池田光政

●仙石左京    ●仙石政明   ●池田光仲   ●池田慶徳   ●吉川経家

●羽柴秀吉    ●山名豊国   ●桂小五郎   ●沢 庵     ●荒木又右衛門


【城と城下町・周辺城砦紹介】

●出石城  ●鳥取城   ●討吹城   ●豊岡城  ●尾高城  ●若桜城
 
●宵田城  ●竹田城   ●生野城   ●八木城  ●芦屋城  ●糸井陣屋
 
●鹿野城  ●天神山城 ●防己尾城  ●太閤ケ平陣屋  ●羽衣石城


【事件・事蹟・その他】

●鳥取城籠城戦  ●袋川五橋  ●桂小五郎潜伏  ●『因幡の白兎』 

●『新書太閤記』


  本の状態は、かつて新品購入した個人所蔵の「美本」ですが、

あまりに神経質な方は御遠慮して下さい。発送はゆうパケット

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