<大友康平、吠える!!>もう大変だ。なんてこった。えらいことになっちまったぜ。
冗談からコマっていうけど、
東映映画の看板をせおっちゃったぜ。
夢の涯てまで疾駆する――ロック魂。
それは、すべての若者をまきこんで、鮮烈に爆発しながら、
街にBIG WAVEを起こして駆け抜ける。"ロックの雄"ハウンドドッグのリードボーカル《大友康平》の映画初挑戦。
夢の実現だ!!
これは現在若者たちで賑わう街《原宿》、今のトレンドを作った男の物語。
<平成2年 東映東京作品>
<解説>日本を代表するロック・グループ "ハウンドドッグ”。その先鋭的でパワフルな音楽活動は、ツアーが中心。西武球場、日本武道館の連続長期公演をはじめ全国で爆発的人気を集めている。
そのハウンドドッグの人気を支えるリードボーカルで”キング・オブ・ロックンローラー”と呼ばれる”大友康平”が映画初出演、ライブ世界から初めて記念的な第一歩を踏み出した。
ワンツアー百万人を動員する大友康平のカリスマ的魅力とは何か、今までその姿をツアー以外には絶対見ることのなかった大友康平の魅力が画面いっぱいに爆発する。
物語は、”原宿を作った男”と言われる実在の人物、山崎真行氏をモデルにした「原宿ゴールドラッシュ」を原作に、ドリーム・ランナーとしての一人の若者を描いた青春サクセスストーリー。
出演は大友康平を中心に南野陽子、布施博、人気デュオWinkの相田翔子らの豪華版。
音楽はハウンドドッグが主題歌を担当し、さらに過去の名曲からも数点選び映画と音楽の融合を目指している。
監督にはヤング作品に定評のある和泉聖治がメガホンをとっている。
<物語>村木純一は大のプレスリーファン。流行を追うことなく、リーゼントに皮ジャンというスタイルを頑なに貫いているヤツである。芦別の炭鉱夫でいることに飽きたらず、東京で一発当てようと上京してきた。「やれば誰でもビッグになれる、チャレンジだよ。それがロックさ」というのが彼のポリシーだった。
彼は上京当日、生まれて初めて心からわかりあえる男、大沢秀夫・ヒデと出会う。しがない銀行マンだったヒデに職業こそ違うが生き方の根底に流れるロックという血で通じあうものを感じた村木。自分の信じる道を堂々と歩んでいる村木に魅力を感じたヒデ。二人は意気投合する。「誰も見向きもしない原宿を今に若いやつらでいっぱいの街にしてやろう」「そしたら痛快だナ」
彼らは原宿に自分達の店を持つことを約束し、資金集めのためにバイトに励む。しかし、三百万円という大金が無一文からスタートした彼らに簡単に作れるはずがなくヒデはあきらめかける。夢を捨てきれない村木は郷里の親から借金してまでも原宿に「キングコング」を開店させる。ギンギンのロックが流れ、ダンスフロアのあるフィフティーズスタイルのその店は当時の原宿には異質であり、客のいない日が何日も続いた――。 (平成2年 東映東京作品)