2011年3月11日に東日本大震災によって大切な家族を失ってしまった子供たちや被災者の方々への応援歌として海上自衛隊東京音楽隊 河邊一彦隊長(海上自衛隊2等海佐)が作詞・作曲したオリジナル曲「祈り~ a prayer」も収録されています。この楽曲は、2011年9月にピアノとベースと歌という形で初演、同年12月には吹奏楽バージョンも初演され、以来、東北地方を含む各地の公演で演奏されている楽曲です。冒頭は哀しさなどが表現され、やがて「希望」がよみがえり、「夢」が実現し、いつか明るい「未来」が来ることを祈り、歌われています。アルバムには、歌の部分から始まるピアノ・バージョンと、長大な祈りのピアノ序奏から始まるフル・バージョンが収録されています。
「祈り~ a prayer」の演奏映像はYou Tubeでも公開されており、再生回数は合算で50万回にのぼります。この映像をご覧になった方々からも多くの感動の声や『「祈り」のCDは出ないの?』という問い合わせも多数寄せられました。
発売日にあたる8月28日には、アルバムの発売記念ミニ・コンサートが東京の海上自衛隊東京音楽隊「奏楽堂」で行われました。「アメイジング・グレイス」「夢やぶれて」「祈り〜 a prayer」「トゥモロー」の4曲を、抽選で招待されたファンと関係者の前で、三宅由佳莉が約50名の音楽隊のメンバーと共に披露。アルバムに収録されている楽曲「翼をください」に関して、同期の自衛官と苦しい訓練を経験した際にこの曲を歌い、同期の隊員が涙を流したいうエピソードを披露し、「自衛官として歌うことは人のために歌うことだと気づかされた」と語っていました。
また、「祈り 〜 a prayer」について、三宅は「今までに出会った方の思いや勇気が詰まった曲だと思います。自衛官として歌を歌ってみなさんと歩いていけることが嬉しく、光栄に思います」と語っていました。