廃盤
最新録音&SACDによる、
超高音質《神々の黄昏》!
ワーグナー/『神々の黄昏』
ヤノフスキ&ベルリン放送響
クナッパーツブッシュの録音もちらほらSACD化されているとはいうものの、
いかんせん元音源やマスターテープは古く、音質面の向上は限界があります。
また現役の指揮者の録音にかつてのドイツ的重厚な演奏を期待することも酷なもの。そこでヤノフスキによるこのワーグナー・シリーズが貴重なものとなってきます。
ヤノフスキによるワーグナー・シリーズ第10弾は『神々の黄昏』。
ヤノフスキにとって約30年ぶりとなる『指環』再録音です。
今回もこれまでのシリーズと同じく、オーケストラの音を細部まで聴きとれる点で、セッション録音なみのクオリティを実現できる演奏会形式上演でのライヴ録音となっています。
【現代の有名歌手たち】
ジークフリート役に、ヴァイグレの『指環』、メータの『指環』でも歌っていたランス・ライアン、ブリュンヒルデ役にはバイロイトでもおなじみのペトラ・ラング、ハーゲン役に大御所サルミネンなど現代のワーグナー歌手が名を連ねています。
【ペンタトーン】
今回、オーディオ・マニア御用達レーベル「ペンタトーン」から登場するこの『神々の黄昏』は、最新のDSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応高音質ハイブリッドSACDであることも注目されるところです。
2002年以来首席指揮者を務めるベルリ放送交響楽団とは、一連のワーグナーのほか、リヒャルト・シュトラウスの映画版『ばらの騎士』や、ブラームスのドイツ・レクィエム、シューマンの交響曲などに加え、ヘンツェやヒンデミットといった作品のレコーディングもおこなっており、それぞれ高い評価を受けてきました。
【ヤノフスキ】
コンサート・ファンにはホットな情感を湛えた演奏で人気の高いドイツの指揮者、ヤノフスキ(ヤノウスキー)は、1939年2月18日にワルシャワで生まれますが、ほどなく第二次世界大戦が勃発したため、すぐに母親の両親の住むドイツのヴッパータールに移住し、ドイツで暮らすこととなります。最初数学を専攻したヤノフスキですが、やがて音楽の道に進むことを決意、ケルン音楽大学に進んで指揮を学び、さらにウィーンやシエナでも研鑽を積みます。
そうした事情もあってか、ヤノフスキのCDには独墺系レパートリーが多いようですが、レパートリーそのものは、オペラとコンサートの両面で近現代音楽やフランス物までカバーしていてかなり広く、ヤノフスキの多彩な才能が十分に窺えるものとなっています。
その緻密な仕上げと隙の無い解釈は、地元ドイツでもファンの心を着実に掴んでおり、激戦区ベルリンにあって、手兵ベルリン放送響の聴衆動員率アップに大いに貢献し、契約延長という栄誉にも浴しています。
ヤノフスキは ドイツ育ちの指揮者という割にはフランス音楽が得意で、よくとりあげもしますが、それには1984年から20年近くに渡って深く関わったフランス国立放送フィルでの仕事の影響もあるのでしょう。この頃の実績により、ヤノフスキはメシアンの権威として高く評価されてもいました。
一方でヤノフスキはドイツの歌劇場叩き上げタイプのオペラ統率ができる人物でもあり、様々なオペラで、オーケストラ・サウンドを大切にした演奏を展開、かつての『指環』でも引き締まったドラマ展開で高い評価を得ていただけに、今回の録音にも期待の高まるところです。(HMV)
ワーグナー:
『神々の黄昏』全曲
ランス・ライアン(ジークフリート/テノール)
ペトラ・ラング(ブリュンヒルデ/ソプラノ)
マッティ・サルミネン(ハーゲン/バス)
マルクス・ブリュック(グンター/バリトン)
エディット・ハッラー(グートルーネ/ソプラノ)
ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(アルベリヒ/バリトン)
マリーナ・プルデンスカヤ(ヴァルトラウテ/メゾ・ソプラノ)
ユリア・ボルヒェルト(ヴォークリンデ/ソプラノ)
カタリーナ・カンマーローアー(ヴェルグンデ/メゾ・ソプラノ)
キズマラ・ペッサッティ(フロスヒルデ/アルト)
スサネ・レースマーク(第1のノルン/アルト)
クリスタ・マイヤー(第2のノルン/メゾ・ソプラノ)
ジャクリーン・ワーグナー(第3のノルン/ソプラノ)
ベルリン放送合唱団
ベルリン放送交響楽団
マレク・ヤノフスキ(指揮)
録音時期:2013年3月15日
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(DSD/演奏会形式上演のライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
国内仕様盤、帯付き
コンディション良好。
発送は、日本郵便クリックポスト(追跡可能)を予定しています。
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