OPPOに代表されるような、最新ハイレゾリューションICとオペアンプ・アナログ回路を組み合わせて作られるDACは、細かな音までハッキリと聞こえますが、音色（色彩感）の変化に乏しく音楽が躍動しません。そのため音楽ジャンルや奏者によるテイストの違いの再現性が十分でなく、音は「聞こえる」かも知れませんが、音楽の本質に触れる「感動」が伝わり辛く聞き飽きるでしょう。数字をいたずらに追いかけても、数字で表せない「奏者が伝えようとする思い」が伝わらなければ、オーディオ機器としては失格です。
NA8005 Studio V2が目指すのは、そういう「伝わらない音」ではありません。音の細やかさばかりを追うのではなく、その深みやハーモニーの美的な構成の再現を通じて、奏者が音に込めた意図をしっかりと伝えます。NA8005 Studio V2で聞く音楽は、色彩が鮮やかで演奏のメリハリが強く再現され、ジャンルや奏者による演奏の違いが明確に伝わります。「主題」がクッキリすると、表現に不必要な音が耳に付かなくなるためソフトの「粗」が出にくく、録音やジャンルを選ばずあらゆるソフトが楽しめるようになります。
オーディオ機器の存在を意識させることなく、音楽に浸れるサウンドを実現したNA8005 Studio V2は、あなたに音楽を聞くという言葉の本当の意味を伝えるでしょう。

ハイレゾの数字競争はとどまることを知りません。ついにDSDは22.4MHz、PCMは384KHz/32bitに達しました。けれど、レコーディングに使われるのはDSD/2.8Mhz（SACD相当）、PCM 96KHz/24bitが最上位です。フォーマットをそれ以上に上げても、マイクの性能が上限に達しているため音質はほとんど向上しません。
フォーマットの違いよりも重要なのが、DACから出力される微小信号を完全な形で増幅するための「アナログ回路の品質」です。marantzが高級プリアンプのために開発した、特別なディスクリート・アナログ回路「HDAM-SA2」を生かしたきめ細かく、滑らかで透明な高音は、弦楽器の鋭さや柔らかさの対比、ボーカルの唇の濡れた感じまでしっかりと醸しだします。オペアンプでは得られないエネルギー感溢れる分厚い中低域は、リズムラインを躍動させます。演奏者のニュアンスを余すことなく引き出すAIRBOWは、デジタルの存在を意識させることなく、あなたを音楽の世界に誘います。「最高級プリアンプ」に匹敵するアナログ回路を搭載するNA8005 Studio V2なら、例え音源がMP3だとしても、下手なDACのハイレゾ再生を上回る感動で音楽を聞かせてくれます。
CDからリッピングした音源でハイレゾ級の音を聞かせてくれるNA8005 Studio V2に過剰なハイレゾは不要です。