御存知!サイケ/ポピュラー中期の大傑作「SGT. Pepper's Lonely Hearts Club Band」 50周年記念最新リマスター特殊ジャケット仕様 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは言わずと知れた不動の四名でございます。
「架空の陽気な軍音楽隊コンサート」という漠然としたイメージではあるものの統一感のある作品ではございますが、故John Lennonはコンセプト作を否定。
「今回はどうしようか? 時間も予算もふんだんにある。機材も揃ってるし、オーケストラもブラス隊も使える」
「オーケストラにブラス隊ねえ。僕らの場合は”陽気な軍音楽隊”になるね、”Yellow Submarine”がああだったし」
「ん? それ、いいかもしれない」
「Martin、どう?」
「任せなさい」
.........................こんな感じで始まったのではなかろうか?という感の作品でございます。
1963~64年英国ロンドンのアンダーグラウンドで映像とロック音楽の融合等々の現代音楽絡みの実験が始まり、当時無名のPink FloydやSoft Machine等々が参加。
当時The Beatlesは契約の関係上「年二作制作」という異様なスケジュールが組まれており、大傑作と名高い「Rubber Soul」はネタ無しから突貫工事で制作し這う這うの体でリリース。
大成功を収めるものの相当バンドは活動に相当疲弊しており、また自身のアイドル視に辟易していたThe Beatlesの面々は上記のムーヴメントに興味津々。
1965年辺りからその界隈に出入りするようになります。
その影響を受け、またライヴ活動停止後の創作/活動等の自由を見込み、ライヴ再現を考慮しない凝った作風のかの大傑作「Revolver」を手始めに制作。
ライヴ活動停止後、それぞれが単独活動に専念。そしてその成果を持ち込んだ感のある作品でございます。
当時は英国音楽シーンはロック音楽の多様化を迎え、更にサイケ/ポピュラー全盛期。
The Beatlesが興味津々であった英国ロンドン・アンダーグラウンドでの実験性を前作以上に一層強く取り込んたもの。
但し、George Harrisonのインド音楽への傾倒が見られる楽曲を含むものの根本はLennon/McCartneyのメロディアス/ポピュラー指向がミソでございます。
実験的なアイデアを含むものの、後のアート・ロック~プログレッシヴ・ロック系の難解さはございません。
前述のGeorge Harrison作曲のインド音楽傾倒が異色感があるもので、全体的に凝ってはいるものの基礎は”The Beatles”らしい音楽性。
コンセプト作となるとトータル作として傾聴しないと.......というハンデがございますが、こちらは統一感はあれど単体としての楽曲の出来が高いもので独立感があるもの。
正直ややこしさはないもので、Lennon/McCartneyのメロディアス/ポピュラー且つ親しみ易さが感じられるもの。
但し、初期のアイドル視された感覚が随分と消えており、アート・ロック系に繋がる構築性がございます。
漠然としているものの統一感があり、コンセプト作との評価が高い作品ではございますが、コンセプトと言うには基礎のテーマが弱いもの。
故John Lennon自身も否定している事もあり、結果として作品としての統一感を出した事でそう目される様になった感がございます。
(正直、Moody Bluesの大傑作「Days of Future Passed」が最初ではなかろうか?と...............................)
されど何を言っても当時のThe Beatlesの影響力は凄まじいもの。
ミュージシャンだけでなく、何せ商業的にも大きな影響があるこのバンド。
商業面含め大成功を収め、また「あの”The Beatles”がやってる事だから商売になる!」と音楽ビジネス側が踏んだ感があり、その後のアート/ロック系バンドの台頭を後押しする事となります..............................
(サイケ系に絡むバンド(The Pretty Things等々)がコンセプト作制作に乗り出す事に異論を挟まなかった事からも伺えるものでございます............)
この機会に是非。
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