淡川康一による「寒山拾得図」の掛軸です。
寒山と拾得は唐の憲宗時代の道士と言われています。
また、寒山は文殊菩薩の権化、拾得は普賢菩薩の化身とも言われています。
寒山拾得図は二人が楽しそうに遊んでいる姿を描いた作品が多く、本当に気持ちよく楽しんでいる二人の姿を描けないと、それは真の寒山拾得図とはならないと言われているそうです、、、。
こちらの作品は二人で向かい合って楽しそうにおしゃべりをしているのでしょうか?
一人は顔が見えませんが、もう一人が柔和な笑みを浮かべているように見えることから、
きっと二人は楽しい時を過ごしているものと思います。
絵と一緒に書かれている書は「流水寒山路 深雲古寺鐘」と記されているものと思います。
「谷川に沿った山道を歩いている、深く立ちこめた雲で前が見えないが、遠くから古いお寺の鐘の音が聞こえてくる」
「静かな自然の情景そのものが、仏様の姿である」といった意味を持つ禅語のようです。
なんとも澄んだ言葉に楽しげな寒山と拾得の姿が印象的な作品です、、、。
古物ゆえ、茶色のシミが目立ちます。ご了承いただける方のみご落札いただきますようお願いもう仕上げます。
淡川康一[19021977]
経済学博士、禅画研究家。
京都大学を卒業後、立命館大学教授を経て、大阪学院大学教授などを歴任。
禅画研究家としても知られ、禅画の研究・蒐集に努めた。禅画に関する書籍も多数出版。
●サイズ
掛軸:幅25cm × 高さ142.5cm ほど
書:幅22cm × 高さ68cm ほど
共箱:幅7cm × 奥行33cm × 高さ6.7cmほど
●注意事項
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