アート・ドキュメンタリスト
「現代美術の伴走者」を自称し、国内外の現代美術の現場を写真によって記録した。
多摩美術大学の客員教授も務めた。
1969年 李禹煥のすすめもあり、写真によって美術作品の記録に着手
1970年 「第10回 日本国際美術展(東京ビエンナーレ'70)」でリチャード・セラ、マリオ・メルツ、ダニエル・ビュラン、ヤン・ディベッツらの助手兼記録カメラマンを務める
1975年 「第 9回 パリ青年ビエンナーレ」展(フランス)記録のため派遣され、以後~ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)、ドクメンタ(カッセル・ドイツ)、
ミュンスター彫刻プロジェクト(ドイツ)などの国際的な現代美術展を記録。
1978年 ロックフェラー財団の奨学金を得て、アメリカに約一年間滞在~ザ・キッチンでのパフォーマンスやニューヨークの現代美術を中心に記録。
1979年 多摩美術大学と東京大学の共同プロジェクト《大ガラス東京ヴァージョン》制作のため、マルセル・デュシャンの《大ガラス》の細部をフィラデルフィア美術館で撮影。
1981年
原口典之に同行して、ドイツのデュッセルドルフ市立美術館で「シュヴァルツ」展を記録した後、ポーランド・
ウッジでの国際現代芸術展「コンストラクション・イン・プロセス」を記録
1983年 クリストのマイアミ・ビーチでのプロジェクト「サラウンデッド・アイランド」を撮影
1984年 東京で行われた ヨーゼフ・ボイス、ナム・ジュン・パイク、リサ・ライオン、ローリー・アンダーソンらのパフォーマンスを記録。
1985年 ニューヨークのイサム・ノグチ彫刻庭園のフォト・エッセイを作成。
1986年 「第42回 ヴェネツィア・ビエンナーレ」と「シャンブル・ダミ」(ベルギー・
ゲント)を撮影。
1987年 ドイツで「ドクメンタ8」と「ミュンスター彫刻プロジェクト」を撮影。
1987年 『朝日ジャーナル』の表紙写真を一年間担当。
1990年 アンソニー・カロの依頼で各国の作品を撮影。
1994年 「写真と彫刻の対話─安齊重男 眞板雅文」(神奈川県立近代美術館)。
1999年 日本文化藝術財団主催 第 6回 日本現代藝術振興賞受賞
2000年 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000」公式撮影。
2000年 「安齊重男の眼1970-1999 写真がとらえた現代美術の30年」(大阪・国立国際美術館)。
2001年 「横浜トリエンナーレ2001」を公式撮影(2005年開催も担当)。
2002年 「Swiadek: ANZA」(ポーランド、ブンケル・シュトゥーキ現代美術ギャラリー)。
2003年 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003」を公式撮影。
2007年 「安齊重男の"私・写・録"(パーソナルフォトアーカイブス)"1970-2006"」(東京・国立新美術館)。
2009年 「The Moments of Artists: Shigeo Anza: Photography」(中国・上海美術館)。
2010年 「Freeze Frame - Shigeo Anza Photo Exhibition」(中国・北京中央美術学院美術館)。
2015年 「安齋重男の写真による―多摩美をめぐる人々」「もの派―70年代 by ANAZ」(多摩美術大学)。
2017年 「態度が形になるとき - 重男による日本の70年代美術 - 」(大阪・国立国際美術館)。
【パブリックコレクション】