さて、皆さんは、ホール&オーツと言えば、ご存知かもしれませんが、その、ホールの単独名義でのアルバムとなると、ご存じの方は、少なくなると思います。ですが、ソウルミュージックでありながら、非常にJazzyで、大人心を
くすぐる、名盤がありますので、そちらをご紹介したいと思います。本作に話を戻すと、代表的な曲が二曲あります。
まずは、四曲目の「I'm in a Philly Mood」です。このアルバムの発表時、(93年)、東京のラジオ局、J-Wave で、
ヘビーデューティーというか、やたらかかっていた記憶があります。(深夜から、朝までの、曲だけが流れる時間帯
に、非常に切なく聴いた思い出があります)それで、なんで、この曲が、いわゆる、私がよく用いる言葉の、「切ない系」
のサウンドを、正に具現化した曲で、イントロからサビまで、痺れるような、センスの良さ、はかなさを漂わせた魅力を、
凝縮した一曲だったからだと思いますとにかく、この曲だけは、是非とも、読者の皆様に、一度聴いて頂きたいとアメリカ
人だと、「Philly」という言葉で全てを把握できるのでしょうが、日本人の私なりに説明すると、夜明けの前の、空が紫になり
、サーモンピンクになり、晴天になる間の、ほんの少しの間の、空と雲の風景の絶妙な美しさを感じさせる、そんな感じでし
ょうか(別に「Philly を翻訳したわけではありません)一方、もう一曲のヒット曲、六曲目の「Stop Loving Me, Stop Loving You」は
、軽快なサウンドで、愛の終わりを歌いながら、陰影のようなものは感じられません。個人的には、「切ない系」の四曲目の
方が、私は好きです(笑しかし、この曲(六曲目)も、構成が実にしっかりとしていて、名曲であることには疑いの余地はありません
。ここまで、一般的に有名な、このアルバムの代表曲を二つ挙げたまでで、他の曲も、ソウルの名曲のレベルに充分達していると
思います。
01. パワー・オヴ・セダクション
02. ディス・タイム
03. ラヴ・リヴェレーション
04. フィリー・ムード
05. ボーダーライン
06. ストップ・ラヴィング・ミー
07. ア・ウェイ・トゥ・ユア・ハート
08. センド・ミー
09. ワイルドファイヤー
10. マネー・チェンジズ・エヴリシング
11. リトゥン・イン・ストーン
12. ファイナリー・シーン・ザ・ライト
13. ストップ・ラヴィング・ミー (Abraham’s Full Length Remix)
14. ストップ・ラヴィング・ミー (Jeep Dub Mix)
(12)ボーナストラック