御存知! Paul McCartney The Beatles事実上脱退後の一人多重録音傑作1st「McCartney」日本独自リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
日本独自リマスターでございます。
日本特有の高音中心で幾分杓子定規的な..........と申し上げたい所でございますが、結構アナログ感があるもの。また、オリジナルに即している事がミソでございます。
Paul McCartney名作という事からエンジニアが相当気合が入っていた感が有り、リマスターにあたり、これでもか!という並々ならぬ意欲が窺えるものでございます.......................
現在ではこのPaul McCartney作品群最新リマスターがリリースされておりますが、作品によってはデータの音飛びが指摘されております。
ファンを中心として指摘が為され、改善が求められておりますが、レーベル側は「これが正規」の一点張り。
(The Beatles某作品も同じ...................)
何をか言わんや、でございます.........................................
ラインナップは一人。
Paul McCartney(Vo、B、G、Key、Ds、Per、後にPaul McCartney & Wings、ex-The Beatles)となります。
尚、故Linda McCartney(B-vo、後にPaul McCartney & Wings)がゲスト参加となります。
プロデュースはPaul McCartney自身。
1969年12月1日~1970年2月25日英国”Paul McCartney所有の農場兼住宅及び自宅”、ロンドン”Morgan Studios”、”Abbey Road Studios”(ミキシングのみ)での制作となります。
1969年9月のバンド会合でThe Beatles脱退を宣言。その後田舎に家族と共に引き籠り、思い悩み、落ち込むPaul McCartney。
されど愛妻故Linda McCartneyの励ましが有り、再び創作活動に乗り出す事となります。
そして自身の農場兼住居にて創作と制作を開始。
そもそも譜面が読めないPaul McCartneyは自身の頭脳にある音楽を如何に相手に説明する事やその解釈の相違に悩んでいた感。
(かの名手Todd Rundgrenと似た感が..............)
されど当時の録音機器の向上から一人多重録音制作が可能となった事で意欲的に創作を続け、The Beatlesとの最終作業”Get Backセッション”を挟み、更に制作を正式なスタジオに移す事となります。
録音後ミキシングは使い慣れた”Abbey Road Studios”にて、となりますが、当時The Beatlesはかの”Let It Be”のミキシング中。
制作スタッフにかなりの箝口令を引き、極秘裏に完成に漕ぎ着ける事となります..................
さて今作。
譜面が読めないPaul McCartneyが自身の頭脳にある音楽を他に説明する必要が無いという自由さが感じられるもの。
また非常に良い楽曲が単独で作曲出来るのみならず、マルチ演奏可能なミュージシャンでもあるPaul McCartney。
演奏・プロデュース含め多角的に楽曲を分析出来る才能の強みがあり、一人多重録音の強みが感じられるものでございます。
当時かの”The Band”が登場だけでなく録音制作の有り方がミュージシャン界隈で話題になっており、その住居録音制作の有り方を参考にしていた感がございます。
(正式制作は録音スタジオにて、となりますが、現在の宅録のルーツの一つという感がございます.....................)
楽曲はメロディ重視で意外と非常に質の高いもの。但し、趣味性が高いものでデモ感と私的録音感が感じられるもの。
されど案外凝ったものでございます。
正直一般的なものではない事がミソ。
後に登場する”10CC”的な”アート/ポピュラー系””実験/ポピュラー系”に繋がるものがあり、案外人を選ぶ感覚がある音楽性でございます。
またThe Beatles時代ではLennon/McCartneyという共作であった事で、Paul McCartneyがになっていた役割が窺える音楽性。
後に楽曲にThe Beatles時代の翳りの無さを非難される事になるPaul McCartneyではございますが、その批判が御門違いである事が分かるものでもございます。
リリース後はメディアを中心とした非難が強く成されるものの、大ヒットを記録。
”The Beatles”人気が残っていた当時とは言えど、如何に当時の聴衆が鋭いものを求めていたか?が窺えるものでございます.................
今作制作の動きが憶測を呼ぶ事となり、今作リリース一週間前遂に1970年4月「Paul McCartney脱退。The Beatles解散」宣言が為される事となります。
1st”McCartney”をリリース後は、相当な好評をファンに以て迎えられる事となります。
1st”McCartney”が大きなセールスを挙げソロ独立は順風満帆となりますが、メディアは酷評。
またその”The Beatles”を巡り、Paul McCartneyとJohn Lennon/George Harrison/Ringo Starrが対立。非常な拗れを生む事となります......
この一人多重録音今作の大成功が、後のTodd Rundgren大傑作3rd”Something/Anything”の制作の有り方に影響を与えた感がございます...................
後に登場する名手Adrian Belew(ex-King Crimson、Talking Heads/TomTom Clubセッション他)にも..............
この機会に是非。