「本」完売図録本 人間国宝 十四代酒井田柿右衛門展 写真集 作品集 有田焼 伊万里焼 個展
Exhibition Catalogue KAKIEMON ⅩⅣ
2008年
財団法人菊池美術財団
日本経済新聞社
約28x22x0.6cm
作品写真図版 フルカラー45点(うち十三代酒井田柿右衛門作品7点)
63ページ
※絶版・完売
※会場限定本
※当出品商品は、「図録本」です。やきもの作品ではありません。
菊池寛実記念智美術館で行われた人間国宝・十四代酒井田柿右衛門展覧会の、完売した会場限定公式図録本。
1970年代酒井田正(十四代襲名前)時代から、2007年までの代表的作品を年代順に、十四代襲名後は日本伝統工芸展等出展作品、受賞作品を中心に歴史と現代が融合する色絵磁器の極みを展観したもの。
(十三代酒井田柿右衛門作品7点も含む)
十四代酒井田柿右衛門は世界的人気作家であり、その価値の割に作品集などの類書もほとんど出版されていません。
見ごたえのある写真集作品集としてコレクター、茶道具、陶芸、絵付け、骨董品、有田焼、伊万里焼、日本の陶磁器愛好家必携の、その作風、絵柄の変遷を知る上でも大変貴重な図録本。
【ごあいさつ】より
このたび、菊池寛実記念智美術館では、財団法人菊池美術財団と日本経済新聞社との共催により「十四代柿右衛門」展を開催いたします。
有田の酒井田柿右衛門家で濁手と呼ばれてきた白磁の素地は、十七世紀末に最高潮に達し、ヨーロッパの王侯貴族達の目を奪い、大きな声価を得るとともに、十八世紀にマイセンなど各地の窯に影響を与えました。しかし、世界一といっても過言ではない美しい白磁の赤絵は、十八世紀末頃から衰微し、いつしか途絶えます。
十二代と十三代柿右衛門は、相計ってかつての濁手を復興させることこそ酒井田家の使命と認識し、苦心惨憺の上、その復興に成功します。十三代の晩年には、濁手赤絵の技術は国から重要無形文化財総合指定の認定を受けました。
十四代は、襲名後、その業を継承して工房を整備、日本一の色絵磁器の生産と技術の向上に全力を注いでおられます。また、2001年(平成13)には、個人においても重要無形文化財の認定を受けています。本展では、日本伝統工芸展出品作を中心に、襲名以前の作品を含むおよそ50点により、歴史と現代が融合する色絵磁器の極みをご高覧いただきたく存じます。
【図録内容】
主催者挨拶
作家挨拶
十四代酒井田柿右衛門 林屋晴三(菊池寛記念智美術館長)
作品写真図版
十三代酒井田柿右衛門作
十四代酒井田柿右衛門作
作品目録 List of Works
重要無形文化財 人間国宝 第十四代酒井田柿右衛門 略年譜
【濁手】参考
佐賀地方の方言で「米の研ぎ汁」の事を「濁し」と言います。柿右衛門の濁手素地の白さは米の研ぎ汁のような温味のある白さであることから「濁手」と呼ばれています。
柿右衛門の作品の大きな特徴として白い磁肌を多く残しながら赤絵を描く事で、白磁の美しさと赤絵の美しさの調和を大切にしており、その作品は1700年代オランダ東インド会社により広くヨーロッパに紹介され、ヨーロッパの王侯貴族のコレクションの対象となり、財を傾けてまでも手に入れたと言われています。
この濁手素地も途中、とだえたものの十二代、十三代柿右衛門によって復元されたもの。
十四代柿右衛門の作風は阿蘇、九重等の山々で野の草花のスケッチをもとに、新しいモチーフを積極的に取り入れてデザインし、濁手の磁肌に良くマッチした十四代独自の境地を切り開いてきました。
【掲載作品 一部紹介】作品番号、作品名、製作年、初出の展覧会、寸法、作品名、英文表記 English 掲載
作品目録
List of Works
十三代柿右衛門作
濁手花文花瓶
1971年(昭和46)
高34.5 径23.5
Vase with overglaze-enameled design
of flowers;Nigoshide type
菊池寛実記念智美術館蔵
(以下、作品名以外略)
濁手昆虫文花瓶
濁手蓼文鉢
濁手椿文鉢
濁手菖蒲文鉢
濁手鶏頭文蓋物
濁手椿文花瓶
十四代柿右衛門作
酒井田正(十四代襲名前)
錦山つつじ文花瓶
錦草花文皿
錦杉文花瓶
酒井田正(十四代襲名前)
錦栗文花瓶
錦ぼたんつる文花瓶
錦苺花文花瓶
錦草花文六角花器
酒井田正
錦苺文花器
錦草花文瓶
錦草花地文八角陶筥
錦蔦文鉢
錦薮手毬地文花器
(十四代襲名後)
濁手紅葉文花瓶
濁手苺文花瓶
濁手鉄線文鉢
濁手小手毬文八角皿
濁手山つつじ文鉢
濁手紫露草文輪花形皿
濁手山つつじ文花瓶
濁手紅葉文鉢
濁手蔦文鉢
濁手蓼文鉢
濁手麦文額皿
濁手山つつじ文蓋物
濁手柊南天文鉢
濁手撫子文鉢
濁手花文壷
濁手桜文八角鉢
濁手野菊文鉢
濁手苺文輪花形皿
濁手桜文花瓶
濁手菊文花瓶
濁手草花文花瓶
濁手藤文鉢
濁手苺文花瓶
濁手山つつじ文蓋物
濁手山つつじ文鉢
濁手蔦文蓋物