CP Carrillo Pro-SA I断面コネクティングロッド 4本セット
品番: ID4854-4, MA-3235/16" WMCボルト、重量431g、NA/NBロードスターB6エンジン用
これほど軽量且つ強靭に作られたコンロッドは他にありません。強靭なI断面形状を採用したからこそ、高回転と高出力を許容する十分な強度を確保しながらも軽量に作られています。製造工程の中で2回ものマグナフラックスによる探傷検査が行われることで高い信頼性を確保し、4本の中の重量差は±1gという高精度で製作されています。万一の破損の場合にも同様のスペックのコンロッドを1本から購 入することができ、新たな4本セットを購入する必要がないのも心強い点です。単純なOHに圧縮UPやハイカム等の純正プラスαを考慮する場合、さらに高回転化による高出力化を目論む場合に適切なコンロッドです。
円安かつ世界的なインフレ環境の中、円安前のこの価格水準で手に入れることは今後当面ありません。
・軽量化の効用
このロッドの採用により、純正に対して1本あたり約85gの軽量化となります。静的な状態ではたかが85g、或いは元の重量の16%減ですが、例えば最高回転時の最大加速度が3000Gとすると、85gの3000倍、つまり255,000gf = 255kgfの荷重を減らすことができます。それは上死点と下死点でのメタル荷重低減やクランクの曲げ力低減により、摩耗や変摩耗低減、またより過酷な条件でのオイルフィルム確保を助け、さらに軽量化された分の重量はクランクウェブの軽量化に振り分けることも許容し、高寿命化しながら高回転までのさらなるピックアップの鋭さやエンジンの上下及び水平方向の振動低減に繋げることができます。別の視点では、メタル負荷の低減やピストンのスラスト荷重の低減によるフリクション低下はそのまま余裕トルクの増加をもたらします。つまり純正の扱いやすいエンジンを維持したいオーナーにとって、高圧縮比化に伴うハイオク化や様々なネガティブ要素をもたらすパワーアップのための正味平均有効圧の向上を図らなくても、純正品から軽量コンロッドに交換するだけで出力upになるということです。ECUの交換や定数チューニング、或いはシリンダーヘッドやシリンダーブロックの加工を行わなくても軽量なコンロッドを採用するだけでパワーアップできるということは大きな利点です。またオーバーホールの際にO/Sの軽量ピストンが検討され、併せてコンロッドも検討されるということが多く、同時に採用すれば様々な軽量化の恩恵はさらに強化されることになります。もちろんコンロッド間の重量差が僅か±1gに収められている影響も見逃せません。純正流用時のようにコンロッド単体で重量合わせをする必要がないのはもちろん、ピストンとの組合せ重量差を少なくするだけでは得られないスムーズな回転上昇が得られます。
・リストピン
NA6CEのB6-ZEの場合、純正の圧入式リストピンから現代の量産車では当たり前となっているフルフロー式に変更になりますので、この点でのフリクション低減も見逃せません。
・ツール
コンロッドボルト締め付けの際は対角11mm12角のソケットが必要となりますのでご準備ください。また、CP Carrilli社が指定する正確な弾性域締め付けのため、ストレッチゲージを必ずご準備ください。トルクレンチによるトルク管理では正確な伸び量管理は不可能です。安定した締め付けに必要なトルク安定化剤はCP Carrillo純正品が同梱されています。
・CP Carrillo社について 1963年以来、Carrilloの名は、世界でも傑出したカスタムコネクティングロッドメーカーとして認識されています。CP-Carrilloは、ほぼすべての主要な自動車およびオートバイの業界、特にハイパフォーマンス業界にカスタムおよびプロトタイプのコネクティングロッドを提供してきました。開発用エンジンであれ、既存エンジンのチューニング品であれ、最高級で最も精密な、実績ある部品が必要な場合、Carrilloは単にベストであるという評価を得ました。