[美品][希少][美音][整備品] SONY ウォークマン WM-F102 電池ボックス マットブラック (カセットテープ、ラジオ AM/FM) の出品でございます。
1985年に発売された WM-101の後継機である WM-102に対してラジオ機能が搭載された機種が WM-F102 となっております。
動作品として流通している物は少ないのではないでしょうか。
今回、そんなWM-F102の状態の良い個体を入手する事ができ、オーバーホールを実施する事ができましたので出品させて頂きたいと思います。
WM-F102を手にした印象としては、非常にコンパクトに構成されたラジカセ という印象でした。
電池パックを外すと、大きさはカセットテープのケースと同じぐらいの大きさです。
分解して感じた事としては、メカの作りがよく考えられているという印象を持ちました。
わかりやすく表現すると、ラジカセのメカ構造をそのまま小さくして、この小さな筐体に収めこんでいます。
このメカ部分のメンテナンスが非常にデリケートな作業となりました。
カセットウォークマンの宿命ですが、駆動用のゴムベルトが溶けていました。
動力伝導の歯車のグリスが完全に固まってしまって、全く動きませんでした。
おそらくですが、流通している動作未確認のWM-F102も、同様の症状がでているのではないでしょうか?
希少で、入手困難な駆動するWM-F102をお探しの方、この機会に入札をご検討ください。
本機について、以下のような整備(オーバーホール)を実施しました。
・各ギア類の取り外し、清掃、固着部分除去、グリスアップ(フッ素樹脂PTFE微粒子配合の高性能グリス)
・キャプスタン軸磨き(ピカール使用)
・キャプスタンリール磨き(ピカール使用)
・駆動用ゴムベルトの新品交換
・ピンチローラーの新品交換
・駆動モーターのオーバーホール
駆動モーターの回転に負荷がかかっており、回転が遅い状態になっておりましたのでオーバーホールを実施し、回転軸に対する給油を実施しました。
高回転で安定して回転できるように改善しております。
・ボリューム部分の接点改善処理
オーディオ機器等の接点クリーニング、接点復活等で有名であり、レコーデングスタジオ機器のメンテナンスでも使用されているケイグ D5Sを使用し、接点部分の改善を実施しております。
よりクリアで透き通った音になったと思います。
・テープ走行速度の調整
テストテープを使用して440Hz(A音)となるように調整しました。
・ヘッドの消磁
ヘッドイレーサーを使用してヘッドの消磁を実施しています。
・エージング
おそらく何年ものあいだ、眠り続けていた筐体かと思いますので、10時間ぐらいの時間、オートリバースにてテープを再生し、エージング(通電)を実施しました。
・全般
各駆動部分、金属の接触部分についてグリスアップ、もしくは給油を実施しました。
[整備後の状態]
・早送り/巻き戻し/再生について
早送り/巻き戻し/再生について、動作する事が確認できています。
・オートリバース機能について
スムーズに切り替わる事の確認が出来ています。
また、オートリバースモードの切り替えについても、問題なく機能しています。
・TAPEモードの切り替え
NORMAL / CrO2 METALテープの切替について、問題なく機能しています。
・DOLBY NR(ドルビーB)について
DOLBYについて、問題なく機能しています。
・ラジオ機能について
AM/FMともに感度良く受信する事ができます。
・ボリュームについて
ガリ等発生せずスムーズです。
[注意事項]
乾電池は付属しませんので、落札者様にてご用意ください。
WM-F102は1985年に発売された商品のようです。
35年程度の年月が経過した商品ですので、今回未確認、もしくは今後どのような問題が発生するか正直わからない部分も多くあるかと思います。
こういった事と付き合っていくのが、WM-F102のような古きよき時代の日本の技術と付き合っていく という事かと思っております。
このあたりをご理解頂いた上での入札をお願いしたいと思います。
送料は落札者様のご負担、ノークレーム、ノーリターンにてお願い致します。