古九谷・吉田屋の再現を極めた初代、画風と技術革新に取り組んだ2代、「耀彩」を生み出し人間国宝になった3代、そして新しい「赤」を創出した当代まで、「八十吉の色」を受け継ぎ、革新してきた4代の作品を集成。
嶋崎丞石川県立美術館長や釉裏金彩の人間国宝吉田美統氏らによる座談会をはじめ、コラムや読み物も充実。
九谷開窯360年、三代八十吉七回忌、四代八十吉襲名5周年の記念出版。
歴代八十吉の代表的作品を、多数フルカラー写真で紹介、解説。
巻頭グラビアでは、三代徳田八十吉・四代徳田八十吉の代表的な作品の拡大部分写真9点掲載。
皿、鉢、壺など初代~四代徳田八十吉の代表作を中心に、古九谷、吉田屋、再興九谷、ほか、九谷焼を代表する作品までを含めてカラー写真図版100点以上掲載。
初代徳田八十吉による古九谷コレクション、古九谷図案の再構成、古九谷写しの作品群、
初代徳田八十吉・松本佐平合作の、大正天皇即位御大典奉祝献上品・九谷焼歴代画風図花瓶、
初代徳田八十吉、二代徳田八十吉、三代徳田八十吉、四代徳田八十吉の銘/窯印/陶印の拡大写真、
色絵を伝えながら画風刷新に挑んだ二代の作品群、三代が創始した「耀彩」がどのように生まれたか、三代の小紋、造形へのこだわりと「用の美」への姿勢、釉薬開発に挑む歴代八十吉、四代徳田八十吉がその半生を振り返り、三代徳田八十吉との思い出(初代が残した、暗号で記された色合わせ手帳のエピソードほか)、作品彩釉鉢「昇竜」の製作工程を連続写真で公開、九谷焼360年の歴史と代表的作品の年表、永楽の「金襴手」、再興九谷の作品、歴代八十吉略歴ほか。
本書一冊で、歴代徳田八十吉の作品を多数みることができる上に、
九谷の歴史、徳田八十吉の系譜をわかりやすく写真解説した、内容充実の大変貴重な資料本です。