細野晴臣、松本隆、鈴木茂ら4人で結成されたバンド、“はっぴいえんど”を解散後、ソロ活動を開始した大瀧詠一。 今作は、邦楽のCD化リリース第1号の大名盤が、発売20周年を記念して再リリース!全編リマスターな上に、なんとボーナス・トラックとして一万枚のみの限定発売だった幻のインスト・アルバム『Sing A Long Vacation』をまるごと収録。今で言うカラオケ・アルバムが幻になる程の有り得ない大名盤ってこと。1981年に発売されたこの『ロング・バケーション』のセールスは、これまでの記録を打ち破るもので、このアルバムのヒットにより、大瀧詠一の音楽活動が以後も続いたと言われています。それまでの日本にはなかったドライでクールな情感を漂わせるメロディ、素晴らしいジャケのイメージ通り精密に構築されたカラフルな音作り、松本隆の手によるファッショナブルな歌詞が生みだすサウンドイメージは当時センセーショナルに受け入れられました。それまでマニアックな知識を総動員しながら、ポップスを構築していた大瀧氏が、他言もあり、王道ポップスの製作を軽い気持ちで始めた結晶が今作。なお、70年代のはっぴいえんど以降、彼の多数ある関連作品はどれもがきらめくメロディーとおもしろい仕掛けサウンドが楽しめる最高傑作ばかりです。ちなみに1982年には世界初CDとして今作が選ばれている(ビリー・ジョエルと一緒に)。今作は日本ポップミュージック史の歴史的名作!