大徳寺雲林院住職、藤田寛道(紫野寛道)による掛軸です。
紙面いっぱいに力強く「松風塵外心(しょうふうじんがいのこころ)」と書かれています。
松風塵外心は、松風の音(お湯が沸き、茶釜がぐらぐらと鳴る音)に心を洗われ、世俗の塵から解放される心境を述べたもので、
茶室にいる間は俗事を忘れて湯の煮える音に耳を傾け、お茶を立てることに専念しましょうという意味もあるそうです。
慌ただしく過ぎる日々の中、どうしてもあれこれとやることがあり、考えることがあり、一息つく間がありません、、。
そんなとき、お抹茶でも、紅茶でも、珈琲でも、、沸々とお湯が沸き、煮立つ音に耳を傾け、お気に入りの一杯を淹れる。
そんな時間が作れるように、、一息つくことを思い出してほしい、現代人にも通づる言葉となっています。
藤田寛道[19261985]
京都府の生まれ
1966年大徳寺大光院小堀明堂に就いて得度
1974年大徳寺雲林院住職
1980年雲林院の修復に着手
1985年逝去
●サイズ
掛軸:幅31cm × 高さ180cm ほど
書:幅29cm × 高さ102.5cm ほど
共箱:幅7cm × 奥行38cm × 高さ6.7cm ほど
●注意事項
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