1960年代のUKミュージックシーンについて書かれている何百ページもの本があったとしても、グレアム・ディーについて書いてあるものは、ほとんどないだろう。しかし、その時代に踊っていた人たちに聞けば、はっきりと彼の存在を覚えているだろう。グレアムは、ロンドンの60年代音楽シーンの中核をなす人物で、少なくとも、彼は、ミスター・ティン・パン・アレーとして、不運な運命を辿った人物のひとりとして知られていながら、ミッシング・リンクと称される。彼は、Steve Marriottの友人で、Marriott Momentsの最後のラインナップでは、ギターを務め、スモール・フェイセズの最初のシングルであ、リズム・ギターを弾いた。ライブ・バンドでは、Them、The Gass、The Walker Brothersでも演奏し、数日ではるものの、1967年のシド・バレットがいた時期の伝説的なライヴでも演奏した。そのギターの腕前はひっぱりだこだったにも関わらず、彼が一番やりたかったことは、ソングライティングと、制作だった。そして、それこそが、彼を人々の記憶に残したものだった。 アシッド・ジャズのレア・モッド・シリーズは、グレアム・ディーのアーカイブから、厳選に厳選を重ねた。グレアムは、文字通り何百もの曲を書き、ポリドールのA&Rをしていたときに彼が制作を担当していたコレクションで、他のアーティストのコレクションとは異なる。アーティストは、60年代のホワイト・ソウルの伝説、Sharon Tandy、フリークビートのイノベーター、The Fleur De Lys、BBC Radio 1で人気のあったMike Berryなどを収録。このシリーズは3作続く予定で、その1作目がこれになる。
■国内流通仕様には帯付き(解説は付きません)
収録情報 1.Tony And Tandy - Two Can Make It Together 2.Waygood Ellis - I Like What I’m Trying To Do 3.Maxine - Who Belongs To You 4.Alexander Stewart - Hey Doesn’t It Grab You 5.The Storytellers - In The City (String Mix) 6.Dennis Lotis - Celebration 7.James Patterson - This Ol’ World 8.Polydor Pam - (Something In) Something In The Way (Demo) 9.The Fantastics - Time To Go 10.Sharon Tandy - When A Woman Is In Love (Demo) 11.The Gerry Shurey Orchestra - Sea Music 12.Tony Rivers And The Castaways - Let Me Take You Out Of This World 13.Mike Berry - Sould Ride 14.John Bromley - Lisa Lies 15.Lenny White - Friday Night 16.TheFleur De Lys feat. Sharon Tandy - Love Them All