(翔)古伊万里 青磁 柿右衛門 江戸中期 元禄期 柿右衛門青磁 栄螺(サザエ)形 蓋物 1700-1730年代前後

(翔)古伊万里 青磁 柿右衛門 江戸中期 元禄期 柿右衛門青磁 栄螺(サザエ)形 蓋物 1700-1730年代前後 收藏

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古伊万里:柿右衛門青磁栄螺形蓋物

栄螺(サザエ)形蓋物、青磁もあったんですね!
あまり見かけない様な...
巾最大20㎝強、絶対的な存在感あります。

大きい!染付の栄螺より青磁は大きく見える?
不思議です。

手の込んだ器形、すごいなぁ!と思います。
上からも、横からも、下からも...
どの角度から見ても同じ形が無い!
角度を変えるだけ、別の蓋物に変身します。
どの角度が気になる?
不思議な珍しい青磁栄螺蓋物です。

土はとっても綺麗なのに...
窯中の灰振やクッツキやシワがあったり、
淡く美しい完璧な柿右衛門青磁ではなかったり...
ちょっと残念、です。
でも...
蓋物内側の青磁釉が美しい!
青磁釉溜の濃淡がいい感じ!
三脚造形がほんとにお洒落!
蓋摘みの貝の鉄釉が面白い!
見所たっぷりの大きな蓋物です。

インスタグラムを始めました。
Instagramでも販売しています。
kobijutsu_banriをクリック、是非ご覧下さい。

ホームページをリニューアルしました。
時代の違う伊万里を画像比較して楽しんで欲しい、
と思っています。是非ご覧下さい。

柿右衛門青磁栄螺形蓋物大振
江戸中期、元禄期、1700-1730年代前後
D21.0x15.5㎝  H9.0㎝(6.0)  共に最大、小ホツ多少

Condition:

身の蓋合部から輪花縁に巾3x3㎜の釉ホツ
身の蓋合部に1㎜弱の釉アタリ多少、ムシクイレベル
蓋の縁に巾12x6㎜の薄いハマグリ有
蓋裏の厚みに15㎜程の極薄く細い削げ有、極小アタリ多少
蓋摘みの内側に巾3㎜程の細い削げ有、側面からは薄い凹程度
蓋摘みに極小アタリ多少、ムシクイレベル

傷ではありませんがご確認戴きたい詳細:

身の蓋合部脇に制作時の巾30㎜程の薄いクッツキ削げ有
身の蓋合部に制作時の5〜20㎜程のシワ多少
身の輪花鍔縁・側面に2㎜程の灰クッツキ多少、極小灰振・ムシクイ多少

蓋縁に極小釉アタリ・ムシクイ多少
蓋摘み脇に3㎜強の細いクッツキ有、極小灰振多少

共に、
極小釉切・凹凸・釉下シワ・釉スレ・濃淡斑多少

青磁色の説明は難しいです。
また、極小アタリ等の説明も難しいです。
(大きな欠けやニューはありません)
時代は補償しますが、青磁色について、またアタリ等については、
画像でご確認の上ご入札ください。
ご不明な点は入札前にお問い合わせ下さい。
ノークレーム・ノーリターンでお願いします。

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古九谷は様々な種類があり、意外と多く現存しています。

日本初の磁器の初期伊万里、そのすぐ後の伊万里が古九谷です。
(古九谷様式、とお考え戴ければ解り易い、です)
当時の富裕層の大量需要がなければ、多種多様の器を大量に作ることはできません。
驚異的な技術進歩は、大量需要により生み出されたと考えられます

江戸初期に日本で初めて陶磁器が生産され伊万里と呼ばれました。
最初の伊万里を初期伊万里と呼びます。(1610年代)

古九谷は、初期伊万里のすぐ後、寛文期前後に作られた色絵磁器です。
驚異的な技術進歩により、日本初の色絵磁器が誕生しました。
(1640年代)
色絵は古九谷、染付古九谷は藍九谷、錆釉古九谷を吸坂と呼びます。
また青磁釉・瑠璃釉・白磁は、古九谷の名称を上下いづれかに足し呼ばれる
事もあります。
寛文期前後は、様々な技術や様式が生まれ、淘汰された興味深い時代です。
(1640年~1670年代前後)
後の柿右衛門様式は古九谷のすぐ後、延宝期に確立されたと言われています。
柿右衛門様式の登場で古九谷は役目を終え終了します。

なぜこの時代の伊万里が古九谷と呼ばれているのでしょうか?

半世紀程前迄古九谷は、石川県の焼き物、江戸時代の九谷焼と言われていました。
昭和20年代、古九谷と呼ばれる焼き物が、実は佐賀県有田で作られたものではないか
という説が登場し、九谷説と有田説の論争が始まりました。
「九谷論争」です。

有田説は、江戸時代、海外へ輸出された伊万里の古九谷との共通性にありました。
有田説を支持する説が諸外国でも登場します。
その後、考古学的に生産地遺跡の発掘調査が双方で行われました。
素地の化学分析が行われた結果、有田説で終結しました。
終結後も古九谷の名称は残りました。
ただ、その後も調査は続いています。
疑問点がまだあり、今後の研究により更に詳細が解明されればと思います。
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