ダイヤトーンのブックシェルフ型スピーカー「DS-B1」です。
ダイヤトーン工房50周年記念モデルのひとつ。
前面ネットは、標準カラーの「フォレストグリーン」です。
以下の整備を施しています。
・ コンデンサの交換
・ 配線の引換え
・ 吸音材の追加
・ バッフルの補強
ツイーターのHPF用コンデンサを交換しています。(写真8枚目右下)
電解コンデンサから東信工業製のPETフィルムコンデンサに変更。静電容量の変更はありません。
内部配線をすべて引き換えています。(写真同)
すべてJVC製4N-OFCケーブルを採用。ウーファー用は、二本を撚った特製のツイストケーブルとしています。
結線はオリジナルに倣い、圧着を基本とするソルダーレスです。
内側のバスレフポートの周辺に、吸音材として新たにフェルトを張っています。
前面バッフル板の裏側にMDFの梁を追加。さらに背面とボルトで緊結し、制振を強化しています。(写真8枚目左下)
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キャビネット外観は、天面と底面に擦り傷と打痕があります。(写真6、7枚目)
側面の傷は僅かです。
前面ネットは、穴や剥がれはありません。
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内外共にシンプルな構成のフロントバスレフ式スピーカーシステム。
バーズアイメープル調の仕上げの瀟洒な雰囲気でありながら、ダイレクトドライブのウーファーによる現代的で明瞭な中高音を繰り出します。
整備は、内部のマテリアルをグレードアップさせ、ポテンシャルを引き出すものです。
信号の純度に拘るブランドの意図を汲み、配線は整備後もソルダーレスを維持。すべて日本メーカー製のパーツで組み上げています。
当時のエントリークラスではあるものの、スピーカーの基本を忠実に体現したような質の良い製品です。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・ 寸法:189W x 305H x 190D mm
・ 重量:3.7kg
・ インピーダンス:6.3Ω
・ 再生周波数帯域:50Hz~30kHz
・ 出力音圧Lv:87dB/W/m