【アイテム説明】
1890年から1910年頃のアールヌーボー期のフランスで作られ、
ハバナのオビスポ通りのブティックで販売された手描きの扇子です。
カリブ海の真珠と呼ばれるキューバの首都「ハバナ」の海外沿いの風景や、
ピンク色の亜熱帯の花、自然のまま保存された森林の風景などが、
グワッシュ顔料でシルクに手描きされています。
リーフの左手の"Petit"は、フランス人のファンペインターのサインで、
デュヴェルロワやフォションの扇子にも見られます。
マザーオブパールには、同じくグワッシュ顔料で、
16世紀の、スペイン植民地時代のバロック風建築物や、石畳みの橋などが
メダリオンの中に描かれており、
さらに、透かし彫りと、2色の金彩とで装飾されています。
貝のグワッシュは扇子の開閉でこすれて、やや剥がれがあります。
ループはツイストされたブラスで、
リベットはペーストガラスが入っています。
このリゾート地を訪れた旅行客のお土産用に、
フランスに注文して作らせ、輸入し、
オビスポ通りの店で、販売されたものだと思います。
1900年初頭という時代と、地理を考えても、裕福なアメリカ人向けに
店に置かれていた品物と思います。
扇子の蓋にあるロペス・サンチェスは、おそらく販売店名か、
この通りのアーケードの名前で、
その下のオビスポは、
オールドハバナ(旧市街地)の中でも歴史ある目抜き通り(ショッピングストリート)
です。
この通りにあるホテル・アンボス・ムンドスでは、
文豪ヘミングウェイがスペイン内戦を舞台にした小説、
「誰がために鐘はなる」を書いた事で有名です。
ノスタルジックな、どことなく物悲しい、情緒溢れる美しい絵付けで、
波しぶきに浮かぶヨットやカモメ、岩場などが見えます。
大陸から取り残された小さな島には、
珍しい熱帯植物が多くあるらしく、
左手の鬱蒼とした森は、多分、数ある(今では)国立公園の様子で、
ヤシや多くのつる植物が自生しているようです。
シーンを切り替えているピンクの花は、
何の花か分かりませんでした。
コンディションは申し分ありません。
ガードに、マザーオブパールの表面のチップが僅かにありますが、
目立ちませんし、開閉も完璧です。r(リンク先画像参照下さい。)
裂け易いシルクリーフも無事で、絵のグワッシュも綺麗に残っています。
シルクブロケードのボックスも良い状態です。
ロココやレースの扇子より珍しく、今後の入手は難しい扇子・・
資料的な価値もご理解頂けたら嬉しいです。
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【サイズ】
ガードの長さ:21.3cm
広げた時の最大幅:40cm
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