1840年、イギリス領だった頃のインドで発行された「1インドルピー」の一枚になります。
即位間もなきヴィクトリア女王、いわゆるヤングヘッドが印象的な一枚です。
デザインは名匠ウイリアム・ワイオン。
このウイリアム・ワイオン氏デザインの硬貨は基本的にとても高値で取引されています。
あまりにも高過ぎて手が出なかった…という方もいらっしゃるかと思います。
そこで登場するのがこの年代のインドルピーです。
こちらは比較的安価なため、お手頃な価格で入手しやすく、近年人気が上がってきております。
まぁ人気が上がると言うことは価格も上がると言うことですので、
徐々にこのインドルピーも値上がってきていますが、
今回仕入れが上手くいき、相場よりもかなりお安めの金額からスタートすることができました。
この個体の注目したいポイントとしては「裏面」ですね。
画像でも確認できると思いますが、こちら側が表面と比較して非常に綺麗です。
恐らく裏面だけならMS63ぐらい付きそうです。
なので表面がMS61、裏面がMS63レベルの個体として認識していただいても、
あまり大きな間違いではないと思います。
もちろんNGCの鑑定ではMS61で、ラベルにもMS61と明記されています。なので基準の価値はMS61です。
裏面の綺麗さはあくまで観賞用の付加価値として考えてください。
↑検討の際にこの部分は間違えないでくださいね。
私どももこの「裏面の綺麗さ」の部分での値上げはしておりません。
あくまで「MS61」個体として扱い、お値段を付けております。
ご参考までに・・・・
ぜひこの機会お見逃しなく、ウイリアム・ワイオン氏がデザインした名作アンティークコインを入手してくださいませ。
※鑑定枚数詳細に関してはこちらでご確認いただけます。★【今回のコイン一言雑学】今回のコインは1840年の発行ですが、1840年といえばアヘン戦争勃発の年ですね。
このアヘン戦争はアヘンの密貿易を巡って中国にイギリスが侵攻した戦争でした。
あまりにも地理的に遠いイギリスが何故インドを植民地化したのか?といえば、
中国をイギリスの植民地にしてしまおう!と言う野望があったからですね。
何なら中国だけでなくオセアニア大陸を全てイギリスにしてしまおう!という礎としてのインド植民地化でした。
当時世界の4分の1はイギリス統治下にあったとも言われていますが、
イギリスのあくなき世界制覇、大いなる野望を感じさせてくれるコインでもあります。
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