１９３３年生まれで２０１６年に故人となった米国はテキサス州ヒューストン出身のジャズヴァイオリニスト、マイケルホワイトの７１年発の１作目、Ｐｎｅｕｍａと７２年発の２作目、Ｓｐｉｒｉｔ Ｄａｎｃｅを完全収録した美味しいとこ取りの一撃。オリジナルＬＰ盤のリリースはＩｍｐｕｌｓｅからで、本掲載版は同レーベルから２０１１年のリリース。なので、オリジナルマスターを使用した分離感に優れた音質なのも特筆もの。このＣＤ盤では収録順は２作目から１作目という順番で収録されていて、恐らくはアーティスト側からの要望でそうなったのかどうかは興味深いところ。という事でまずは２作目の内容はといえば、軽快で風通しの良いエスノスピリチュアルジャズ路線で、ヴァイオリンも特にテクニカルに迫るわけでも無く、或いは血管浮き出るハイテンションというのとは全く無縁の演奏の連続で、ラブアンドピース的なサイケデリック方面からの影響と見るべきかどうか、わりとお花畑的なヴィジョンを喚起させ、鼻歌感溢れるヴァイオリンによるサイケデリックジャズともいえる面白い内容。編成はドラムレスで、タブラ、パーカッション、ピアノ、フルート、ダブルベース、ヴァイオリンによる布陣。１作目の内容は打って変わってヘヴィで暗く、混沌としたフリージャズからの影響色濃いスピリチュアルジャズ路線。前半はＰｎｅｕｍａ組曲とでも言うべき２０分にも及ぶ大作で占められ、こちらは晩年のジョンコルトレーン的お彼岸世界コンセプトに加えて秘儀的な呪術感を漂わす、いかにもこの筋のド直球ともいうべき格好良さ。後半は例の如くラブアンドピース調のエスノスピリチュアル路線で締めくくるといった展開。編成は上記２作目とほぼ同編成にヴォーカリストが数名加わった布陣。いかにジャズヴァイオリンものとはいえ、ジャンリュックポンティやステファングラッペリなんかとは全くの別世界が存在するというのが体感できる怪作。必聴！！！ MICHAEL WHITE-spirit dance pneuma(impulse)

コンディション：★盤は中古盤として並品（軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し）、ジャケットは中古盤として並品（目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり）、プラケースは中古盤として並品（スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります）★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★

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