【詳細】
仁木悦子set 猫は知っていた/聖い夜の中で/青い風景画/灯らない窓
猫は知っていた 昭和52年5月25日9刷 講談社発行
聖い夜の中で 2006年12月20日初版 光文社発行
青い風景画 昭和63年7月15日初版 講談社発行
灯らない窓 昭和57年11月30日2刷 講談社発行
猫は知っていた
秘密の抜穴と謎の電話、そして暗闇に突き出た毒塗りナイフと一匹のネコ……。引越し早々に起きた連続殺人事件に、推理小説ファンの兄と私は積極的に巻き込まれた――素人探偵兄妹の鮮やかな推理をリズミカルな筆致でさらりと描き、日本のクリスティと称されてデビューした著者による、今日の推理小説ブームの端緒となった江戸川乱歩賞受賞作
聖い夜の中で
事件はクリスマスに起きた!父母のいない淋しい聖夜を過ごすひろむは、サンタクロースと街で出会った。が、正体は、看守を撲殺して脱獄をした岩野昌造だったのだ。人質にとらわれた無垢な幼児と、サンタに扮した殺人鬼。緊迫の逃走の結末は?卓抜な心理を巧緻に描いた美しい結晶の数々
青い風景画
美しい津永和佳子に身辺警護の依頼を受けた私立探偵三影潤は、伊豆の海辺にある彼女の別荘を訪れた。そこには盲目の従姉と病身の祖父が同居していたが、三影の一瞬の油断をつかれて依頼主和佳子が殺害される…富豪の別荘で展開される大胆なトリック殺人を描く表題作のほか4編収録
灯らない窓
睡眠薬入りのビールをパパに飲ませて、夜中の12時にこっそり出かけて行ったママ。そのママが通り魔殺人の容疑で逮捕された!秋祭りの太鼓の音色に心ときめかせていた平和な家庭を、不意に襲った恐怖の事件.妻を人殺しにされた苦悶の夫と、無実を信じる幼い兄妹の明晰な推理が、謎をあばく
仁木悦子
1928年東京都生まれ。4歳で胸椎カリエスと診断されて、歩行不能の生活を送る。20代半ばから執筆を始め、57年『猫は知っていた』で第3回江戸川乱歩賞を受賞。81年『赤い猫』で第34回日本推理作家協会賞短編賞を受賞。爽やかな読後感の作風で人気を博し、本格派女流推理作家の先駆けとなる。1986年逝去
【状態】
経年劣化により強めの焼け、シミ、カバーにスレは御座いますが、通読に問題は御座いません。