26.5×18㎝
上巻
01 先帝の御世の中 1丁表
02 おなじ帝とよのあかり 1丁裏
03 同じ帝花山院 2丁表
04 おなじみかどよし野へうつらせ 2丁裏
05 おなじ御時山の桜 3丁表
06 同じ内侍 に故郷の 3丁裏
07 先帝の御時さみだれの 4丁表
08 先帝の御時弁の内侍 6丁裏
09 弁の内侍御かたはらの 7丁裏
10 新待賢門院に伊賀の 11丁表
11 この局一とせむさしの 13丁表
12 先帝の御時源中納言 14丁表
13 おなじころ大納言實世卿 16丁裏
14 刑部卿義助朝臣の 17丁表
下巻
01 蔵王権現は 20丁表
02 大夫判官赤松光範 22丁裏
03 将軍の宮若き 26丁表
04 此康方の父大夫尉 27丁裏
05 今上御位に居させ 29丁表
06 おなじ比先帝の 30丁裏
07 おなじころ【兼好法師】か 31丁表
08 なか月の比よし野を出て 33丁表
09 洞院の實世公の御むすめは 35丁裏
10 平三位行輔卿のしのびて 38丁裏
11 内大臣真守公の節会 38丁裏
12 高野山よりそねむ法師 39丁表
13 隆俊卿のもとに 39丁表
14 楠正行の墓處に 39丁表
15 瀧口長しげがむさしのかみ 39丁裏
16 二條関白殿にありける 40丁裏
17 正平みづのえのたつの日 42丁裏
18 やよひのころ日のうらゝかなるに 43丁表
19 梶井二品親王とらはれさせたまひて 44丁表
20 ひろなりの御子の 45丁表
21 過つる年の春のすゑつかた 47丁表~48丁裏
奥書 49丁表
【因みに】
「上巻-14章、下巻ー21章」の分け方については、小島好日校訂『校註吉野拾遺』に依る。
下巻-07 には「兼好法師」【画像5参照】の名が見える。
【刊期など】不明
【参考】「吉野拾遺」 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『吉野拾遺』は、南朝(吉野朝廷)関係の説話を収録した室町時代の説話集。二巻本と三巻本とがあり、後者は『芳野拾遺物語とも称する。
後醍醐・後村上天皇代の南朝廷臣の逸事・歌話を基礎とし、発心遁世譚・霊験譚・恋愛譚・怪異譚・復讐譚など多彩だが、『徒然草』・『兼好法師集』・『神皇正統記』・『太平記』から取材してこれを改変したものに加え、『撰集抄』と同様の方法で形成された虚構の創作説話が混在する。戦乱などの生々しい切迫した政情は反映されていないが、一応南朝の参考史料として顧慮されてよいと思われる。 二巻本で注目すべき説話としては、
高師直が弁内侍の強奪を図った話(上巻)、
楠木正儀への復讐を果たそうとした熊王の話(下巻)、
兼好が作者を来訪した話(下巻)があ る。『大日本史』・『南山巡狩録』・『池の藻屑』・『本朝語園』などにも影響を与えた。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。