そもそもが安普請制作ではございますが、英国・ウェールズのかの名スタジオ”Rockfield Studios”での制作。
案外録音の良いものでリマスターの効果もなかなかのもの。案外良い音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは、Rob Armitage(Vo、後にAcceptに一時在籍)、Andy Barrott(G&Key、B-vo ex-Heritage)、Neil Saxton(G&B-vo)、Paul Smith(B&B-vo)、Tony Sugden(Ds、ex-1984)となります。
1982年 英国・ブラッドフォードにて結成という事で、かの”NWOBHM”末期絡みの時期。
(NWOBHM勃興当時のミュージシャン曰くは「別のムーヴメント」との指摘でございますが.......................)
かのNWOBHMメロディアス系名バンド”Heritage”人脈(かのGary Burden(ex-MSG)や同じメロディアス系バンド”Weapon”絡みの”Statetrooper”人脈も絡む)絡みもあり、
かのDennis Stratton(ex-Iron Maiden、後に再結成Praying Mantis)、Steve Mann/Rocky Newton(後にMcAuley/Schenker Group)結成の名バンド”Lionheart”、
名ヴォーカリストBernie Shaw(現Uriah Heep、ex-Praying Mantis、)/Robin McAuley(後にMcAuley/Schenker Group)在籍の名バンド”Grand Prix”、
幻の”Ebony Records”で御馴染みのメロディアス系名バンド”Shy”の流れを汲む音楽性でメロディアス重視。
されどデビュー時期がNWOBHM終焉後という事があり、非常に洗練度が高いもの。
案外ハード色が強いものでございます。
キーボード奏者を含むもののギター兼任という事もあり、音楽性のハードさとポピュラーさのバランスが巧み。
加えて、英国HR/HMシーンが好む米国メロディアス/ハード系(New England等々)の影響も非常に強いもの。
(NWOBHMを含めた)英国シーンの嗜好の一端が音楽性に現れている事で、非常に興味深いものがございます。
但し、かの名マイナーレーベル”Music for Nations”との契約。
結構洗練された音楽性でございますが若干垢抜けない感覚や当時の英国HR/HMシーンの没落があり、そこがメジャー契約に繋がらなかった感がございます。
リリース当時はDavid Coverdale云々と言われたRob Armitageでございますが、正直Sammy Hagar(現The Circle/Chicken Foot、ex-Montrose、Van Halen)/Dave Meniketti(Y&T)系統のヴォーカル。
また隠れ名ヴォーカリストとしても知られるJohnny Edwards(ex-King Kobra、Wild Horses、Foreigner)にも繋がるものでございます。
当時、本格的な米国進出を目論んだかの独名HMバンド”Accept”が個性派名ヴォーカリストUdo Dirkschneiderを解雇。
当時Acceptのリーダー”Wolf Hoffman”が当時、かの”Whitesnake”の大傑作「1987」を非常に気に入っていた事があり、”David Coverdale型”と目された”Rob Armitage”にアプローチ。
Acceptの次期ヴォーカリスト就任となります。
前任のUdo Dirkschneiderの楽曲も歌い熟せるスタイルとAccept側が踏んでいた感がございますが、正直前任は個性派とは言えど、かの英国名ヴォーカリストRob Halford(現Judas Priest)系統のヴォーカル。
ヴォーカルスタイルが結構異なる上に、この”Baby Tuckoo”と(米国本格進出を目指していたとは言えど)”Accept”とは相容れない感のある音楽性。
暫くの後にアルバム制作もなく案の定Rob Armitageがあっけなく脱退。
リードヴォーカリストを失ったバンドも消滅の憂き目となってしまいます..........................
ボーナス楽曲は一曲。
ラフ・ミックス段階で外された楽曲の模様でございますが、非常に出来の良い楽曲。本編に追加収録されていてもおかしくない出来でございます。
この機会に是非。
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