御存知!ブルー・オイスター・カルトの傑作5th 「Agents Of Fortune ”タロットの呪い”」 本国リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
2001年度リマスター/ボーナストラック四曲収録でございます。
古いリマスターではございますが本国リマスターという事もあり、非常に良心的な音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインアップは全盛期名手揃い。
Eric Bloom(Vo、G、Per)、Donald "BuckDharma"Roeser(G、Syn、Per、Vo)、Allen Lanier(Key、G、B、Vo)、Joe Bouchard(B、P、Vo)、Albert Bouchard(Ds、G、Per、Harmonica、Vo)となります。
そもそもへヴィー・メタルの元祖とも言われますが、雑然とした感のある音楽性のバンド。
後のガレージ・ロックとかパンク系にも繋がる様なところもあり、グランジ/オルタナ台頭時にメタル音楽のルーツ解釈で再注目を浴びた感がございます。
英国にブラック・サバスが登場。
米国にそれに等しいバンドはないか?という事で白羽の矢が立ったという表舞台での登場。
歌詞はオカルト的とは言えど非常に文学的なものでございます(サイケ系の音楽性が絡むところは共通しておりますが.....)。
当時のアメリカンHR系に比べれば(音造りは兎も角)音楽性は重く、歌詞も重いテーマを扱うバンドで毛並みの違うもの。
だからこそ「へヴィー・メタル」評価だったのではないか?との感がございます。
後のオルタナ/グランジ台頭時の米国でのメタル解釈においてこのバンドを念頭に置くと見えてくるものがございます。
五枚目(前作ライヴ盤含む)となる本作。
チャート/セールス的に前作ライヴ盤がかなりの好評を博した事もあり、勝負作となったものでございます。
根底の音楽性の重さは初期三作からは引き続がれてはいるものの、当時のアメリカン・ロック(ここ重要)的なポピュラーさを強く取り込んでいる事がミソ。
HMと言うよりはむしろポピュラーなアメリカン・ロック色が非常に強いアメリカンHR(そもそもBlack Sabbath前提のHM解釈とすると、Blue Oyster Cultに関する評はこうなりますが.................)的な作品でございます。
一連のアメリカン・ロックやアメリカンHR系よりは音楽的な重さがあるものの、解り易さを強調した感がございます。
以前の音楽性のアンダーグラウンド的な取っ付き難さは姿を消しており、ポピュラー感が強く非常に解り易いもの。
されどメロディ感覚は形は変われどBlue Oyster Cult独特なもの。以前からあるそのメロディ感覚の形を変え強調した感もございます。
また、そのメロディ感覚を生かした楽曲も目立つものでございます(ちとプログレやジャズ/フュージョン的な感覚も....................................)。
但し、初期のシリアスさが音楽的にかなり後退した事は事実。そこに嫌気が差したファンがいた事も事実。
セールス的には前作に近い成功を収めヒット曲も生まれ、スタジオ作での溜飲を下げた感もございます。
バンドの商業的成功作ではございますが、後のBlue Oyster Cultの傑作/代表作評価となると初期三作に拘るファンが多い事も事実でございます。
ボーナストラック楽曲ではございますが非常に興味深いもの。
後の名作に収録される楽曲の貴重なオリジナルヴァージョン、そしてかのベンチャーズを思い浮かべる外れ曲。
それやかのJohn Lennonの影響を感じられるデモ・ヴァージョンの有り方がバンド音楽性のルーツを探る上で非常に興味深いものとなっております。
以前から絡みのあるS&SWで詩人でもあるかのPatti Smithが一曲参加。
ホーン隊として後に名を轟かせるかのRandy&Michael Brecker(!)が参加致しております。
この紙ジャケット仕様盤は非常に入手困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。