御存知!通受け名手John Wiggins/Bob Falck参加 Paul Dianno's Battlezone 隠れ名盤1st「Fighting Back」 日本独自リマスター紙ジャケット仕様限定盤 未開封新品でございます。
日本独自リマスターで日本特有の高音中心のリマスターで幾分杓子定規ではございますがオリジナルに即しており、非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは通受け名手揃い。
Paul Dianno(Vo、ex-Iron Maiden、Dianno、Gogmagog、後にKillers他)、John Hurley(G&B-vo)、Bob Falck(Ds& B-vo、後にOverkill)、John Wiggins(G&B-vo、ex-Tokyo Blade)、Pete West(B)となります。
かのIron Maidenをミュージシャン特有の私生活の問題で解雇されたPaul Dianno。
後にキーボード奏者含むラインナップの”Lonewolf”を結成し、名称問題から”Dianno”と改名。
安普請にてデモ録音を制作し契約を得るものの、そのデモ音源をレコード会社が作品としてリリースの憂き目に(悪名高いFM/Revolverでございますが..........悪名高い元”Heavy Metal Record”の模様でございますが.................)。
されど非常に高品質で高評価を得るものの、音楽性はハード系ではあるもののメロディアス/ポピュラー色の強い音楽性。
初期Iron Maidenの幻影を求める聴衆の存在やツアーでIron Maiden時代の楽曲を演奏しなかった事から不評を呼び、あっけなく解散。
その後、著名音楽プロデューサーJonathan King主導で、元同僚の故Clive Burr、Janick Gers(ex-White Spirit、後にFishセッション、現Iron Maiden)、Pete Willis(ex-Def Leppard)等と”Gogmagog”を結成。
Neil Murray(B、ex-Hanson、National Health、ColosseumⅡ、Whitesnake、Gary Moore Band、後にVow Wow、Black Sabbath、Brian May他)をゲストに迎え制作に臨むも、
Jonathan Kingがバンドにオリジナル曲を作らせなかった事からバンド側が反発し、あっけなく解散。
その後John Hurley/Bob Falckらと邂逅し”Strike”を結成。”Paul Dianno's Battlezone”と改名し、紆余曲折後マイナーレーベルと契約。
ラインナップも固定しデビュー作制作に乗り出す..........という面倒な経緯がございます。
Paul Dianno在籍時初期Iron MaidenやかのMoterheadの影響が見られますが英国正統メタル系パワーメタルでJudas Priestにも繋がる音楽性でございます。
Paul Diannoがパンクの影響下にある事もあり、それを感じさせる面もございます。
但し、メロディアス面にPaul Diannoが持つメロディアス/ポピュラー面(かの”Dianno”参照)が感じられるもの。
作曲クレジットはJohn Hurley単独(一曲Bob Falck)となりますが、Paul Dianno自身やバンド自身もかなり絡んでいた感がございます。
NWOBHM絡みの人脈もあり、その音楽性が感じられますが遥かに洗練され練られたもの。
後に結成され、隠れた傑作と名高いKillersの1st「Murder One」に比べれば制作面や楽曲・アレンジ面の洗練度で劣りますが、Paul Diannoの初期Iron Maiden時代の躍動感が色濃いのは今作の感がございます。
リリース当時はメディア中心にかなり叩かれた印象がございますが、正直(特に現在では)希少な音楽性で名盤の域には達している感がございます。
正直、安普請制作が否めない音造りで(ドラム音を含め)デモ録音感がございますが、楽曲の出来はなかなかのもの。
制作費が掛けられていれば...........との感がございますが、当時の英国シーンの衰退を思えば............。
されど、何せ衝撃の初期Iron Maidenの肩書を持つヴォーカリストPaul Dianno。
何とかならなかったものか、との感がございます...................................
(そもそもIron Maiden自体が単独作曲名義であっても、バンド全体でのアレンジで楽曲が完成する事が知られております。
Iron Maiden向きではない楽曲でもアレンジを施し完成後に最終的に1stシングルに選ばれるものもあり(”Wasted Years”参照)、
Paul Dianno解雇後に音楽性がかなり変化した事(契約の関係上クレジットされなかったものの大傑作3rd「Number of the Beast」には後任のBruce Dickinsonがかなり絡んでいる模様)からも、
初期Iron Maidenの音楽性にはPaul Dianno自身がかなり絡んでいた筈でございます)
ツアー後、創作の有り方を巡りバンド内に確執が生まれ、創作の中心でもあったJohn Hurley/Bob Falckがあっけなく脱退。
Graham Bath/Steve Hopgoodを後任に迎え、これまた隠れ名盤2nd”Children of Madness”を制作する事となります................
この機会に是非。
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