◎デラニー&ボニー "D&B TOGETHER 1970" ----- デヴィッド・ガー(David Gahr)撮影による稀少(未公表)写真
◎35ミリのオリジナル白黒ネガ・フィルムを使用した『光学式(アナログ)銀塩プリント』/17.4x24.4cm(画像実寸・六つ切り相当)/27.0x32.0cm(木製額外寸)
☆☆☆ネット上で市販されている画像データやブロマイドなどの既存の印刷物から複製したものでは絶対ありません。
★★★撮影したカメラマンは米国の音楽業界におけるアーティスト写真撮影の先駆けであるデヴィッド・ガー(故人)。彼はノーマン・シーフ、ヘンリー・ディルツ、エリオット・ランディーらより一世代上で、特に60年代中期から70年代中期に、ポピュラー、ロック、カントリー、ジャズ、ブルースなどの音楽界全般に亘って後にビッグ・スターとなるミュージシャンを多く撮っており、ロックではビートルズ、ディラン、ザ・バンド、J.ジョプリン、ジミヘン、クラプトン、スプリングスティーン、パティー・スミスなど、彼らが大変若い頃の貴重な画像を残しています。本人は2008年に85歳で亡くなっており、遺された膨大な数のフィルムの管理は現在同じく写真家である彼の娘さん(Carla Gahr)が行なっているようです。
★★★デラ・ボニ夫婦の最終作『D&B Together』は、当初古巣のアトコ・レーベルから『Country Life』というタイトルでリリースされる予定で、実際8トラ・テープはアトコから先行発売され市場に出回ったという経緯があります。離婚とともにコンビも解消され、二人はそれぞれソロでコロンビア・レコードと新たに契約し再出発を図ったのは周知の通りですが、残念ながらコンビ時代のような大きな人気は得られませんでした。個人的に詳しい事情など知る由もなかった当時はアルバムの内容もジャケ意匠も大変気に入って、立て続けにソロ作が出たことも良い方に解釈していのを覚えています。事実とは真逆なイメージの二人が寄り添う写真は、実際はアルバム・リリースよりずっと以前に撮影されたものですが、皮肉にもコンビにとってはタイトルどおりの最も意味深いものとなったのではないでしょうか。
★★★実際にジャケ表紙に使われた写真については、1970年当時に作成された8x10サイズのアナログ銀塩プリントを以前出品しました。この写真は二人がそれと非常に近いポーズを取った連写の中の一枚ですが、完全未公表のカットです。
★★★現在、写真業界はカラーもモノクロもほぼ完全にデジタル化されており、特にモノクロ写真の場合、ネガ・フィルムを使った旧来の『光学式の焼き付け』の実作業は、もはや古い専用設備を残す僅かな個人ラボのレベルでしか行われていないのが現状です。写真家や大手現像所によるサポートにも限界があり、フィルムの生産が終わるとともに現像設備やケミカルな材料も消滅し、世界的にも近い将来アナログ銀塩写真の作成は不可能になると言われています。画像の諧調などの精度では最新のデジタル写真は優れていますが、アナログ銀塩写真の独特な深みのある画像はヴィンテージ写真の愛好家ならずともお分かりいただけるはずで、耐久性も大変優れているためその終焉を惜しむ声が多くあります。
★★★本品は印画紙だけは旧来の紙質のものがもう製造されていないため、最近の光沢タイプ(モノクロ写真専用の最高級印画紙)を使っていますが、それ以外はまだ昔通りの手作業ができるラボで焼き付けしてもらった特注品です。しかも、現在の最先端プリント技術と職人技の融合により画像のディテールに亘って従来にない高い精度(特に人物はその表情や肌理の細かさ)を実現しているため、一見してその美しさに驚かれるはずです。アナログ銀塩写真にご関心ある方は、この機会をどうぞお見逃しなく。
★★★額装した写真[1]は反射を避けるため表面の透明板(ガラスまたはPETシート)を取り外して撮影しています。
★★★発送方法は『ゆうパック(80サイズ)』で、送料は奈良県からの基本料金となります。
★★★落札額が30,000円以上の場合、送料はサービスさせていただきます。