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新ウクレレ大図鑑より…
やっぱりカマカだ、という人もいれば、ウクレレはカマカだけじゃない、という人もいる。それはどちらも間違ってはいない。音色やデザインに対する好みはともかく、カマカの品質を疑う者はいないということでもあるからだ。熟練した職人技と徹底した品質管理を誇るカマカはいまだにハワイのトップブランド。つまりは世界のトップブランドでもある。マニュエル・ヌネスやヨナ・クマラエからウクレレ製作を学んだ若きサミュエル・K・カマカは 1916年には自分の工房を構えた。パテントを取ったパイナップルウクレレの大ヒットもあって、1930年代まではカマカがアメリカを中心にその名を轟かした黎明期といえる。その後、第二次世界大戦の混乱をくぐり抜け、50年代に再びやって来た世界的なハワイアンブームに乗って、現代においてゴールドラベルと呼ばれる名器を生み続け、まさに黄金期を迎える。一時は日本の業者に材を送って作らせていたほど、受注は増えていた。名演奏家
ハーブ・オータ氏のカスタムメイドであるコンサートタイプのウクレレがラインナップに加わったのは1960年代である。創業者のサミュエル・K・カマカ氏から2人の息子サミュエル・K・カマカニ世とフレデリックに引き継がれたカマカをさらにクリス、ケイシーという次の世代が担ってゆく。生産ラインは長年変わらず、今も15人～20人の職人たちが毎日工場で働いている。
「継続は力」という言葉を忘れてはいけないと思う。ウクレレに｜幻の逸品」というものがあるとしても、たとえそれがいかに素晴らしくても、僕たちが簡単に手にすることはできないのだ。
今まで数々のウクレレメーカーが生まれては消えていった中で、カマカは今も、僕らに良質のウクレレを供給し続けてくれる。
ウクレレ創製期からの技と経験を脈々と受け継ぎながら…。
サウンドホールの中に貼ってあるラベルが金色のカマカは通称ゴールドラベルと呼ばれる40年代〜60年代に作られたものである。ラベルには艶消しと艶有りの2種類あって、艶消しのほうが年代は古い。ゴールドラベルのほとんどは指板の後部が斜めにカットされていたが、初ボディに白のバインディングが巻かれた高級モデルはマーティンのようにシンメトリーに処理されていた。
ゴールドラベル時代のコア製スタンダードはトップとバック、さらにサイドまでも1枚板が贅沢に使われていて、音色もコロコロとウクレレっぽい音がすると日本での人気も高い。「良い職人がいたのだ」という人もいるが、ハワイにおいてウクレレに求められる音が時代によって変わってきた結果だと思う。むしろカマカの弛まぬ研究心が見て取れるというものだ。
こちらのウクレレはカマカの黄金期のゴールドラベルで、トップ、バック、さらにサイドまでハワイアンコア1枚板が贅沢に使われた逸品です。
商品概要
Kamaka
ゴールドラベル
1940~1960年代
トップ:ハワイアンコア単板(1枚板)
バック:ハワイアンコア単板(1枚板)
サイド:ハワイアンコア単板(1枚板)
弦高:4弦12Fで約2.2mm、1弦12Fで約2.2mm
全長:約520mm
ネックはやや順ゾリ
スケール:約345mm
ナット幅:約36mm
ハードケース付き
送料無料
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＊オーバーラッカーされています。
ボディ、ネック裏にラッカーとケースの内張との化学反応？による内張の跡があります。
(写真参照8)
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